山梨のパワースポット第2弾の記事を、アップした。
お隣り韮崎市の「銀河鉄道展望公園」だ。
この公園の存在は、ほぼ越してきた頃から知っていた。知っていたし、何度も前を通過していたのだが、20年以上立ち寄らなかったことになる。
大きな木が一本とトイレ、そして芝生にベンチのみの公園というより、休憩スペースといった方が当たっているような場所に魅力を感じなかったからだ。
夜、特急あずさが走る瞬間、童話『銀河鉄道の夜』を思わせるような夜景を望めたのも昭和の終わり頃までで、街の灯りが明るさを増すにつれ銀河鉄道の光もあせてしまったとも聞いていた。だから陽が暮れてからも、車を停車し夜景を眺めることはしなかった。
それが取材に訪れて、驚いた。
なんとも気持ちのいい場所なのだった。
単に、南アルプス連峰や富士山が見渡せるというだけではない開放感が、この場所にはあった。パワースポットだから、なのだろうか。
看板にかかれた、宮沢賢治が心の友として交流を深めた韮崎市出身の保坂嘉内の逸話を読むと、嘉内は、中学一年生のときに見たハレー彗星をスケッチし「銀漢を行く彗星は夜行列車の様に似て遥か虚空に消えにけり」と記していて、そのスケッチが後に『銀河鉄道の夜』につながったのではないかという説があることを知った。
風景だけではなく、過去や未来への〈時間〉が広がっていくように思えたからかもしれない。
どうです? 気持ちのいい風景でしょう。
賢治の心の友、嘉内が夜空を見上げた頃には、星も今見るよりもきっと美しく輝ていたのでしょうね。
たったこれだけの小さな公園です。
この日、明野から眺めた八ヶ岳。
☆『地球の歩き方』北杜・山梨特派員ブログ、更新しました。
こんにちわ
山並みが、とっても美しいですね!
雪が残った稜線の風景は、なんとも言えず、美しいです。
今日、兵庫県最高峰に登ったのですが、連なる山々がやっぱり違うんです。
アルプスと比べてはいけませんが、なんだか物足りないです。
公園から、こんな風景が望めるなんて、うらやましいなあ♪
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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