きのうの朝は、庭がにぎやかだった。
いつも来るシジュウカラやヤマガラ、スズメにヒヨドリ、山鳩のほかに、キツツキたちが勢揃いしていた。
まず地面をつつく大きなアオゲラに目を奪われたが、そこに飛んできたのは、太ったアカゲラ。なんとアカゲラは3羽いる。
久しぶりに、野鳥雑学書『トリノトリビア』を開いた。
森の中に響くタラララララというドラムロールのような速いリズムの音は、キツツキのオスがなわばり宣言や求愛のために、じょうぶなくちばしで木をつついて出す「ドラミング」と呼ばれる音です。
キツツキにとってドラミングは、アイデンティティのような行動らしい。
でかい音=力がある=強いオス!
だから、よく響くものを探してつつくのだそうだ。
乾いた木(枯れ木)、木の電柱、雨戸の戸袋、木の郵便受け、人間がほかの野鳥のためにかけた巣箱などもよくつつくという。
「俺って、強いんだぜ。そこの彼女」
と、アピールしているわけだ。しかーし、こんな研究結果もあるそうだ。
彼らは1秒間に20回の猛スピードで木をつつき、穴をうがちます。その衝撃は交通事故レベルともいわれ(中略)ます。
そして最近、「アルツハイマー型認知症」の主要原因物質ではないかといわれる物質が、ほかの鳥より多く溜まっているのがわかったそうだ。
身体を張って、ドラミングするキツツキたち。生きるってなんだろう、と考えさせられる。
だが庭では。そのキツツキたちが、珍しく木をつついていない。
かろうじて、大きなアオさんアカさんから離れて、我関せずとキツツキしている小さなコゲラを発見したが、地面のなかに、けろじかミミズかカブト虫の幼虫でも見つけたのか。アオゲラは、その場を離れようとしない。アカゲラも、木にとまり、地面に舞い降りてを繰り返している。
今は、縄張り争いや求愛よりも、たらふく食べるのが優先事項の時期なのだろうか。
頭が赤いのに「アオゲラ」。大きくて迫力あります。
そのアオゲラを怖がる様子もなく近づく「アカゲラ」。
目がちっちゃくて、可愛いんですけど~
カラスもいたので、偵察にも余念がありません。
「コゲラ」は、アオさんアカさんから少し離れてマイペースに。
「キツツキは大音量で愛を叫ぶ」のページ。
「キツツキは脳に損傷を受けるほど木をつつく」のページ。
☆シミルボンサイトで連載中。
こんにちは~。
お庭にさまざまな鳥さんたちがやって来るんですね。
キツツキが来るのには驚きました。
キツツキのドラミングを初めて聞いたのは奈良の吉野山の山中でした。
葉桜になった吉野の桜を眺めていると
「ド-ド-ド-ド-ド~」っとコンクリートをドリルで割るような
騒音が山々に響き渡るのに驚き
「こんな風情のある場所で何の工事ですか?」と訊ねると
「あれ、キツツキですよ。」の返事に二度、驚きました。
「衝撃は交通事故レベル…」納得です。
あんなに首をふったら、むち打ちと脳震盪で後遺症が残りそうです!
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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