隣りの林から降ってきた落ち葉を、少しずつ片づけている。
葉の下では、様々な植物たちが眠っていた。2年ほど前から玄関側の石段に集めてるタチツボスミレもそのひとつだ。どこからか種が飛んできて庭じゅうあちらこちらで花を咲かせていたものを、見つけるたびに移植してきた。今年もたくさん芽を出していてうれしい。特別に世話をしている訳でもないので、我が家の庭には強いものしか残らないのだ。
どこからか飛んできたもの、というのがおもしろく、落ち葉の下から顔を出したスミレたちを眺めながら考える。
「いったいどこから、飛んできたんだろう」
スミレの種が小さくはじけるのは知っているが、タンポポのように風に乗って飛んできたわけでもあるまい。
ネットで調べてみると、スミレの種は蟻が好む匂いをしているらしい。
食料になると重たい思いをして巣に持ち帰ったのに、食べられない上に春になったら芽が出て根が伸び始める。蟻としては災難だろうなあと想像する。
そうやって、スミレは移動していくのだそうだ。蟻に運ばせるために進化していったのだろうか。
種に足が生えているわけではないけれど、とことこ運ばれていくのを思い浮かべると、なぜだか『楽しいムーミン一家』のキャラクター、スティンキーを思い出した。イメージ、種と蟻が合体したようだ。意地悪キャラのスティンキーも、いつか可憐に咲くときがくるのかも知れない。
薄紫色の花を咲かせるタチツボスミレは、20株くらいあります。
クローバー・ティントブロンズも葉っぱを開いて。
芝桜も、少しずつ咲き始めています。
可憐なオダマキは、植えたばかり。
西側に並んだ水仙は、今満開です。
さえさん、こんばんは♪
落ち葉の下で眠っていた小さな植物たち。
まるで宝探しをしているかのようですね。
スミレは好きな花です。
以前散歩の時に野生のスミレを見て感激したのを思い出しました。
さえさんちは20株もスミレがあるのですね。いいな~!
オダマキは花に興味を持つ前は何か食べ物の名前だと思っていました(笑)
すごく可憐な花が咲くのですね。
満開の水仙、すごい迫力です。
papermoonさん
おはようございます♩
ほんと。宝探ししているみたいです~。
スミレ、可憐ですよね~。この辺では道路の隙間にも咲いているから、どこのお家のお庭にも顔を出しています。咲くのが楽しみです。
オダマキって、もっとかわいい名前だったらいいのにね(笑)
水仙は十年くらい前に近所の人から分けていただいたものです。毎年咲いて楽しませてくれています。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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