義母から、小説「水たまりのできる場所」を再読したとメールをもらった。
読みながら、上の娘の「もうひとつの空」を思い出したと、ある。
記憶になかったので訊ねると、娘が高校生の頃にケータイに送った写真のタイトルが「もうひとつの空」だったという。
校庭の水たまりに映った青空だったそうだ。
タイトルが素敵だと思い、義母は短歌を詠んだという。
そんなやりとりをしていたとは、まったく知らなかった。
空は、そのときどきに人の心を映す。
抜けるような濃く澄んだ青空を目にしても、うら淋しく思えてしまうときもあり、雨の音が軽快なリズムを刻んでいるように思えるときもある。
「もうひとつの空」は、「水たまりのできる場所」のように、きっと誰もが持っているものなのだろう。
久しぶりに「AKITOCOFFEE」で珈琲タイム。珈琲に空が映っています。
変わらずシックなドライフラワーを飾ってありました。
春を感じるものも、ありました。
多肉ちゃんの上に貼られたポスター、なんだろう?
訳がすみっこにかいてありました。
ひいおじいちゃんへ
今夜は満月です。
たまに夜はわたしを静かに、そして深く飲み込んで寂しい気持ちにさせます。
でもそんなときにはいつも夜の海を思い浮かべ、黒い海と手を取り合い踊り、そして歌を歌い泣くのです。
わたしが歌うのは、a dream song#1とa dream song#2。
ひいおじいちゃん。
あなたにわたしの声は聴こえているのでしょうか。
追伸
そして今日も夜は明けて、朝は来るのです。かわらずに。
階段の上には、ミモザかな? ビタミンカラーに気持ちが明るくなりました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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