最近スーパーの棚に、ガパオライスの素が何種類か並んでいるのがやけに目につき、とうとう買ってしまった。
スーパーの戦略にやられている気はするが、急に暑くなってスパイシーな肉々しい簡単ご飯が食べたくなる季節である。
ルウ状のものもあったが、クックドゥ的なレトルトの「ガパオの素」を選ぶ。
「材料は、鶏挽肉と、玉葱、ピーマン、パプリカね」
カゴに入れていく。
「そういえば、人生初のガパオライスかも」
本場もんも、タイ料理の店ででも、食べたことはないのだった。なんとなくスパイスと辛さが効いた夏に合うアジアンテイストの料理だろうというイメージしかない。
それでもキッチンで作って食べられる。便利な世のなかである。
作り方通りに作ったそれは、とても美味しかった。
「”こぶみかん”の味が、効いてるね」
などと評価しつつ、リモートワークの夫とランチに食べた。
さて。
そもそも「ガパオライス」って、なによ、と調べるとタイの「バジル炒めご飯」だという。
「ガパオ」というのは、タイで採れる「ホーリーバジル」というハーブで日本では「スィートバジル」で代用するのだとか。
バジル&スパイシーソースで炒めれば、肉は鶏でも豚でもいいそうだ。
ところで、「ガパオの素」には、”こぶみかん”は入っていなかった。もしかしたら「ホーリーバジル」の風味なのかもしれない。知らないというのは、こういうことなのだ。
本場といわずとも、タイ料理の店へ足を運びたいものである。
ハウスの「ガパオの素」です。簡単美味しいオイスターソース味、中辛です。
2~3人前ですが、肉を減らしてふたりで食べました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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