御節料理のなかに「ごまめ」がある。
最初は義母に教わったので、我が家の御節は関西風。
だから、関東で「田作り」と呼ばれているものを関西では「ごまめ」と呼ぶのだと思っていた。
数年前から「ごまめ」は手作りしなくなり、今回も購入したのだが、「ごまめ」と「田作り」と両方売っていたので混乱した。
「ごまめ」はキビナゴで作られていて、「田作り」はカタクチイワシだった。
調べると、キビナゴで田作りをすることもあるというだけで、名の違いではなかった。やはりスタンダードな「田作り」「ごまめ」はカタクチイワシだった。
江戸時代、京都御所で年始祝いの席で「ごまめ」が出されていたことから、京都周辺の関西地方でのみ「ごまめ」と呼ばれるようになったとか。
だから夫の実家、神戸では「ごまめ」と呼んでいたのだろう。
「田作り」という名には、五穀豊穣の願いが込められている。
昔は出汁をとった後の煮干しを田んぼに撒き肥料にしていたことから、田んぼを豊かにする魚という意味で「田を作る」と呼んだそうだ。
どこが違うのだろうかと両方買ってしまい、結局ごまめが残ってしまった。
そのごまめで、炊き込みご飯炊いた。
鰹出汁のような上品さはないけれど、元気になりそうな味わいのご飯が炊けた。
今年の御節です。
田作りは、一の重に。
こちらは、カタクチイワシです。
きのう、残りのキビナゴのごまめと生姜の千切りで炊き込みご飯をしました。酒と塩少々。あとはごまめの味付けで。やわらかくなりました。
大根と鶏肉の煮物とほうれん草のバター炒めで、普段のお昼ご飯です。
こんばんわ
ごまめは、若い時はおせちの中では地味な存在だと思っていましたが、今では欠かせなくお酒のおつまみにもよく合いますね。
母が「ごまめ」と言っていたので、私もそう呼んでいますが、こちらのスーパーでは田作りと言って売られているんですよね。
だから、最近どっちで呼べば?って一瞬考える時がありますね。
神戸のお義母さまの直伝のごまめ、継承してくださいね。
こんばんは~。
こちらでは、ごまめ、田作り、両方の言葉を使っています。
きびなごでも作られるのは知りませんでした。
カタクチイワシを干したものを「いり干し」といいますが
同じカタクチイワシですが「田作り」と称して年末に出回る商品よりも
お安くて少し小ぶりなので「いり干し」で作っています。
小さいせいか苦みが少ないのです。
良いことをお聞きしました。
私は同じものだと思ていました。
炊き込みご飯、いいおだしがでて美味しかったでしょう。
数年前、いりこ(かたくちいわしだとおもいます)の田作りが我が家の子供たちに人気がなく、さっと揚げて青のりを振ったり、粉チーズを振ったり、唐辛子を振ったりしておつまみ風にしたことがありました。
子ども達に大好評で、美味しかったですよ。
大根と鶏肉の煮物も美味しそうですね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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