あけの農さん物直売所で、ヤングコーンを見つけた。
この季節ならではの、大好きな野菜だ。
とうもろこしを美味しく実らせるために間引きした、若く小さなとうもろこし以前の実は、ヤングコーンとかベビーコーンと呼ばれる。
間引きしたものを捨てずに「ヤングコーン」と名づけ、食べようと考えた人は、エライ。
とうもろこし生育中の時期しか食べられないこともあり、人気は高まっているという。
野菜そのものの甘味。いや、穀物の甘味と言ったほうがいいのだろうか。わたし自身、やわらかな甘みとシャキシャキとかみ砕く食感に魅せられた。
初めて食べたのは多治見をひとり旅したときで、それ以来毎夏見つければ必ず食べている。
皮を剥いたヤングコーンは、美しかった。
小さな粒の並びに、美を感じる。
人工物にはない美しさ。並列に、まっすぐに並んでいるように見えて、直線ではない。アフリカンアートのような同一だったり等間隔だったりしない歪んだ魅力がある。
とうもろこしは、一粒一粒が主張し合い、ぶつかり合い、熟れていくのだろう。
その途中の若い実を、芯ごとがぶりといただく。
ヤングコーンの優しい甘さも、たぶん直線ではない。
毎年見つけるとうれしいヤングコーン。
さっそく2本剥いて。クリーム色がきれい。
まずは、天麩羅に。
茹でて、サラダに。
素揚げにしても、美味しい。
朝ご飯の1合炊きに1本入れて、ヤングコーンご飯も。甘い!
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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