旅から家に帰ると、ポストに友人からの封筒が届いていた。ビール党ばかりが集まった女子会をしてから、2年ほど経つだろうか。
開けてみると、ピーナッツと大きくかかれた煮豆が入っている。ピーナッツは、彼女が暮らす千葉の名物だ。
今年は、夏にも親戚を訪ねたというご近所さんに千葉の茹で落花生をいただいた。やわらかく茹でた殻つき落花生のわずかな灰汁があとをひき、ビールによく合った。持ち寄りの飲み会で千葉のピーナッツを持ってくる人もいたりして、「千葉 = ピーナッツ」そんな公式は、しっかり定着している。
だけどどうしてピーナッツ、「落花生」っていうんだろう。じつは子どもの頃、落花生と落下傘がごっちゃになり、よく間違えた。今でもカルボナーラをカルボラーナと間違えたりするのだから、いたいけな子どもだった頃落花生と落下傘を間違えても不思議はない。
日本語は美しくおもしろく大好きだけど、ややこしいなあと思ったものだった。
調べれば、落花生は花を落とし地面の下に実を生らせるという。落ちた花が生る。意味を知れば、そのままの言葉だ。実際には、花は落ちるが実になるわけではなく、伸びた蔓(子房柄)が地面に潜り実を生らせるらしいのだが。
彼女の辺りは、台風の被害はだいじょうぶだっただろうか。
落花生の実のように潜っていた記憶を掘り起こし、思い出してくれたことに感謝しつつ、ビールの美味しい女子会をぜひまたと、返事をかいた。
千葉の友人から届いていたピーナッツの煮豆。
ピーナッツとは思えない食感。美味しい♡
こちらは、ちょっとまえにいただいた神田有薫の高菜漬け。
白いご飯にぴったりの味。
ということで、朝ご飯もちょっと豪華に。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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