カップ麺売り場を、のんびり見て歩くのが好きだ。
見て歩いているなかで、引っかかるキーワードがいくつかある。
「辛」の文字。「山椒」そして、「柚子」。
今回は、その柚子に引っかかった。
星ノ灯の「柚子香る鶏だしそば」だ。
個人的に信頼している「日清」と「エースコック」のうちの「エースコック」の製品でもある。
ひと口すすって、なつかしい! と感じた。
そうだ、わたし鴨南蛮蕎麦が大好きだった、と思い出す。
温かい季節にお蕎麦屋さんの暖簾をくぐると、つい鴨南蛮を頼んでしまう習性がある。初めてのお蕎麦屋さんで新蕎麦とか、こだわり蕎麦とかかいてあると、悩む悩む。蕎麦自体を楽しむには、ざる蕎麦がいちばん。舌はそう言ってるんだけど、鴨南蛮のやわらかい甘みを感じたいと身体じゅうが要求している。冬場は、身体の声の方がたいてい勝利を収めるという流れだ。
こんなふうにして、ひとつひとつ発掘していったカップ麵を防災用に常備しておくのもいいなと考えている。
「柚子香る鶏だしそば」です。
個人的には、防災用に常備しておきたいほど好きでした。
東京神田の「星ノ灯」というお蕎麦屋さん監修のカップ麵なんですね。
行きつけのお蕎麦屋さんの鴨南蛮蕎麦です。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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