じつは、マレーバクが大好きだ。
憧れの動物で、いつか会いたいと思っていた。それが実現した。
シンガポールの「ナイト・サファリ」には、彼らがいるのである。
マレーバクは、白黒ツートンカラーで、ジャングルの湿地を好んで生息する草食動物。夜行性で、一見目立つようにも思えるツートンは、その大きな身体を隠す役割を果たしている。夜には白い部分しか見えず、天敵である虎などは、その姿を把握できないらしい。生息できる森の減少から、絶滅危惧種に指定されている。前足に4本、後ろ足には3本の指がある。体長は約2m。体重、約300㎏。巨大だ。
しかし、実際に目にしたマレーバクは、イメージしていたより、もっとずっと本当にじつに大きかった。
そして、なんとも愛らしかった。
だって、森のなかを自由に歩き回っている姿を間近で、触れられるほどのところで見られたのだから。
「マレーバク、ここ、歩いた」
帰りしな、わたしがすぐ左脇を指さすと、夫が言った。
「触らなかったの?」
そんなルール違反はしない。触れるほどすぐ隣を歩いていたマレーバクのぬくもりが、今もまだわたしのなかに残っている。それだけでじゅうぶんだ。
帰国してからも、彼ら(3匹歩いていた)の姿を思い出すと、温かな気持ちになる。落ち込んだときには、マレーバクを思い出せば、元気をチャージできそうだ。
「マレーバク、ここ、歩いた」
思い出すたびに夫に言っては、呆れられている。

「ナイト・サファリ」入口です。

全体地図。白がトラムコース。色つきの道が徒歩コース。

トラム乗り場。次々とトラムが出発しました。

ライオンくん。遠くを見つめ、まったりしていました。

重そうな身体のわりに動きが活発だった、犀さん。

そして、暗闇のなかをゆっくり歩いていたマレーバク。身体のラインがなんともいえない。キュート♡
夢を食べるといわれているのは、マレーバクではなく、中国に伝わる架空の動物だそうです。鼻は象、目はサイ、尻尾は牛、足は虎、身体は熊だとか。

徒歩コースで、ガラスの向こうにいたアルマジロ。

たたずまいが印象に残ったハイエナも、徒歩コースで眺めました。
☆「ナイト・サファリ」の旅レポになっていませんでしたね。
それはいづれ、『地球の歩き方』で紹介したいと思います。
シンガポールの旅レポは、これでおしまいです。
読んでくださって、ありがとうございました。
私のサファリ経験は宮崎だったかな?学生のころ一度だけ。
特に動物好きではなかったから感動も少しでした。(笑)
マレーバク私も好きです。
このシルエットが和みますね。
何となく安心感がある形、でもすばしっこいんですね。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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