北杜市明野町は、この夏、向日葵の種を撒かなかった。
4月に、他県で咲いたチューリップや藤を、人が集まらないようにと切るというコロナ対策をしたところがあり、胸を傷めた記憶がある。そんなことが起こらないようにと、種を撒かないという選択をしたのだろう。
淋しいけれど、しょうがない。
もちろん、向日葵の時期に野菜を売ったり、観光・イベントを仕事にしている方々は、しょうがないでは済まないだろうけれど。
コロナ禍で、わたしたちひとりひとりも日々いろいろな選択を迫られるようになった。
イベントの中止もそうだし、会社だったらテレワークにするか、できるか。生活のなかの些細なことでもそうだ。再開されたヨガ教室などにいくかどうかも個人で考えて決めているし、食品の買い出しさえも場所や時間、頻度を選んでいる。
向日葵の種を撒かなかったのも、そうして考え抜いて出した答えなのだろう。
自粛が緩和されたこの時期に向日葵が咲かないのは、失敗だったのではないかという人もいる。
しかし、わたしはそうは思わない。
太陽の町明野らしい、人を思いやる気持ちにあふれた選択だったと思っている。
一昨年の写真です。ひまわりは、義母がいちばん好きな花です。
明野といえば、田んぼ広がる里山の風景。
野鳥たちもけろじも、のびのびと暮らしています。
☆『地球の歩き方』北杜・山梨特派員ブログ、更新しました。
そうでしたね。
今年は種を蒔かなかったんですよね。
去年だったかさえさんのブログで、一面の向日葵畑を見て、感動したんでした。
まわりでもイベントやお祭りが中止になって、携わっていた人にとっても、
楽しみに待っていた人達にとっても、ほんとに残念な事ですよね。
全国どこでも、こういう事を聞いただけでも寂しいって思ってしまいます。
明野は他にもいっぱい素敵な所がありますね。
いつか明野の向日葵を見に行きたいです。
人生の中で行きたい所いくつかありますが、その一つになりました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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