家の軒天上に、スズメが巣を作った。
昨年、アオゲラがドラミングして空けた穴に藁などを運び再利用してマイホームに仕立てた。リビングの北側の窓の上だから、毎朝チュンチュンとうるさくてたまらない。
日本人にとって最も身近な野鳥と言えば、スズメだろう。
ということで、久々に『トリノトリビア』を開いてみた。サブタイトルに「鳥類学者がこっそり教える野鳥のひみつ」とあり、監修を鳥類学者、川上和人が務めた本格的に野鳥の生態に迫るおもしろ本だ。
さすがにスズメのページは一番多く、12もの特徴が描かれていた。
・体力があり健康なオスほど頬に大きな斑点を持ち、メスにモテる。
・水浴びも砂浴びも好き。
・寒いと、羽毛と身体のあいだに空気をいっぱい含ませて、膨らんだ羽毛のなかに脚を隠す。
・種などと一緒に砂を食べ、胃のなかで砂が種をすりつぶす役目をさせる。
そのなかにこんなページがあった。
・雛が食べやすい昆虫を与えられる5月初旬から子育てを始める。
ということは、今まさに子育て始めの季節というわけだ。
ひなの期間が長いほど敵にねらわれるリスクが高まるので、孵化して2週間ちょっとの期間に、骨をつくり、翼をつくり、成鳥と同じくらいの大きさになって、さらに飛べるようにならなくてはなりません。
そのためにたんぱく質豊富な動物質の餌が、必要不可欠になるという。
親鳥は、草食で種などを主に食べるけれど、雛には虫の幼虫などを食べさせるのだそうだ。
いつも不思議に思うのだけれど、そんな子育ての大切な指針となる情報をいったいどこで知るのだろう。この本によると、シジュウカラの言葉の研究は進んでいるらしいが、スズメの言葉はいまだ解明されていないようだ。だけど、やっぱ会話してるよね? と思えてならない。
「あのう、そこの穴、ふさぎたいんですけど」
って、スズメ語、誰か教えてくれないかなあ。
この穴です。何年かまえにもアオゲラに穴を空けられて修理しましたが、その隣りにふたたび空けられてしまいました。
『トリノトリビア』です。たまに開くと楽しい1冊。
ブラックユーモアが効いた漫画がまた楽しい。頬の黒い斑点が大きいほどモテるのね。
春先には高らかに鳴く、とありました。まさに今うちを間貸ししたスズメたちがその状態です。
こんにちわ
新緑の美しい季節になりましたね。
近所では毎年、この時期「つばめの巣」を作るおうち、作られては困るという巣づくりへの対策が見られるのですが、「すずめの巣」というのは初めて見せていただきました。
そうですね。すずめも巣をつくるんですね。確かにそうですよね。どこかにひそかに作っているのかな?
私は見たことがないなあと思いました。
ちなみに、職場近くの電柱の上に毎年カラスが巣を作っています。
巣立ちが終わったころに、電力会社が撤去に来ます。
実家の道場の軒裏にも穴が開いたところに
昨年は燕が巣を作り巣立っていきました。
家の中にまで聞こえるチュンチュンという鳴き声は愛らしく癒しの声にも聞こえました。
ただ、夫は「秋にスズメバチが巣を作ったら大変だぞ。」
というので来週から修繕に来てもらうことになりました。
今年は燕ではなくヒヨドリが出たり入ったりで巣を作ろうとしてしています。
修理が早いか巣が出来上がるのが早いのか競争になりそうです。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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