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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

シラー・ペルビアナ

「re-action~天使とポルトガルの空が出会う。何かが始まる予感―」開催中のギャルリイグレグ八ヶ岳の裏庭で、見たことのない花が咲いているのを目にした。

「シラー・ペルビアナ」だという。

大きな花だ。いや、株は大きいが、ひとつひとつの花は小さい。

「ワイルドヒヤシンス」とも呼ばれるだけあり、いくつもの小さな花を咲かせる種類。星のようなブルーの花がたくさん開いている。

ブルーベルが群生していたのもこの近く。裏庭は今、ブルーの花たちがこっそりとおしゃべりするかのように涼やかな風がそよいでいる。

 

そのブルーベルはヒアシントイデス属(ヒヤシンスに似たという意味)であり、シラー・ペルビアナもヒヤシンスと似ていることから「ワイルドヒヤシンス」という別名を持つ。

ヒヤシンスが身近な花だから、それに「似た」という説明が効果的なのだろう。

そのヒヤシンスの名は、ギリシャ神話のヒュアキントスに由来するのだと、ふたつの青い花を調べていて知った。

美少年ヒュアキントスは、恋人アポロンと仲睦まじく円盤投げをして遊んでいた。それを見た西風の神ゼピュロスが、激しい嫉妬から突風を起こす。彼もまたヒュアキントスを愛していた。だが、円盤はヒュアキントスの額に直撃。医学の神アポロンが力の限りに治療するも、ヒュアキントスは命を落としてしまう。

流れた大量の血から生まれた花が青いヒヤシンスだった。

花言葉は、悲しみを超えた愛という意味を持つ「変わらぬ愛」だそうだ。

 

シラー・ペルビアナとブルーベル両方の花言葉にも同じく「変わらぬ愛」が置かれているのは、やはりヒヤシンスに似ているからだという。

裏庭に密やかに咲くブルーの花たちからは、ギリシャ神話の愛憎劇はまったくイメージできない。

シラー・ペルビアナのまだまだ半分以上は、蕾。来週が楽しみである。

蕾です。どんな花が咲くのかな~と思っていました。

おーっ、周りに開いた。

来週は、全部咲いたところが見られるかな。

入口近くのシャクヤクの蕾も、咲くといいな。

二人展も2週目が過ぎました。

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PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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