今年も、近所の農家さんに収穫したての新米をいただいた。
うっすら透明な白で、粒ぞろいだ。美しい。
朝食に、土鍋で炊いた。
ぴかぴか、つやつやに炊けた。
いつもは、味噌汁から口をつけるが、新米から口へ運ぶ。
まるで違う。
去年のお米も美味しくて、それを毎日食べてきた。毎日美味しいと思っていたのに、1年経ってこんなに違うということに驚く。
水分がたっぷり含まれているのがわかるみずみずしさ。もちもちしている。カタカナのモチモチではなく、粘りがしっかりしている平仮名のもちもちだ。ほんのりと甘さを感じるような”旨み”が、なんとも濃く口のなかに広がる。
そして次の瞬間、お腹の底から力が湧いてきた。
ああ、新米の力だ、と実感する。
秋の実りは、ストレートに力をくれる。
きれい! 最高ランクの評価が出たそうです。
土鍋で炊きました。
普通の朝ご飯。
ぴかぴか。もっちもち。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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