義父の四十九日で、神戸に来ている。
台風の影響もなく、ぶじ納骨することができ、ホッとした。
役所関係など様々な手続きもできる限りのことをして、ぽかりと空いた午後、夫は友人と会うという。義母もお疲れのようだし、ひとり実家近くの本山北町を歩き、おひとりさまでランチした。
前を通るたびに入ってみたいと思っていたお庭が素敵なカフェ「MANNERHOUSE」は、ランチセットがお手頃だった。
クラブハウスサンドイッチも魅力的だったが、ラタトゥイユ風鶏むね肉の煮込みプレートを選ぶ。前菜が細長い皿に5種類も出てきて驚いた。
半熟茹で卵にはローズマリーが、トマトとモツァレラチーズとオレンジの和え物にはオレガノがのせてある。ハーブはそっとのせてあるだけだけなのに、料理に香りが移りすっきりとした味わいにしていた。
メインのラタトゥイユ風鶏むね肉にも、大きめのバジルの葉が1枚だけ添えられていた。
わたしなら、バジルをのせるなら3枚は使いそうだ。あるいは、小さくちぎって散らすかもしれない。このプレートの大きさに1枚というのが不思議だった。
けれど、まずゆったりとラタトゥイユを味わいながら食べ、しばらくしてラタトゥイユとバジルを一緒に口にしたとき、そのインパクトにハッとした。
バジルの風味が濃く、それだけに2種類の味わいをしっかりと楽しめた。
ハーブは、多ければいいというものではないのである。
家でハーブを使うときに、全体にハーブを利かせる使い方と、ハーブなしの味とハーブ味とを楽しむ使い方の両方をうまく使い分けられるようになろう。
新しい気づきにも恵まれた、リフレッシュタイムだった。
実家から徒歩3分くらいの通り道にあるカフェ。魅かれる門構えでしょう?
お庭には、いろいろな花が咲いていました。ハーブもいっぱい。
小さなテーブルの窓際の席に案内されました。アンティークなミシンやアイロンが。
わ~、こんなお洒落な前菜が。
ラタトゥイユ風鶏むね肉の煮込みとサフランライス。
本日のフレーバーティーは「千夜一夜物語」でした。
デザートのフルーツヨーグルトには、マヌカハニーがかかっていました。
店頭で「千夜一夜物語」も販売していました。バラや苺をブレンドしたエキゾチックな甘い香りとあります。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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