『地球の歩き方』で連載している「土偶に会いたい!」シリーズ。
山梨県内の土偶たちを記事にと、スタート当初は考えていたのだが、昨年秋に『地球の歩き方』ホームページリニューアルに伴い、特派員の立ち位置自体も変化した。
世界中、どこの記事をかいてもいいということになったのである。
昨年10月からは「山梨特派員ローマへ行く」シリーズを展開。15回のシリーズとなった。
さて。その流れで、長野へと足を運ぶことにした。
「三十三土偶札所巡り」は、八ヶ岳周辺。山梨県と長野県にまたがっている。
そもそも縄文時代には県境などなかったのだから、八ヶ岳周辺が点在する集落をいくつも抱える町のようなエリアだったのだろう。
会社が国境や県境を取り払ったことで、こちらも見て歩く場所が広がった。
「ああ、長野の土偶たちにも会いに行ける」
仕事と関係なく会いに行ってもよかったのだけれど、仕事なら行かざるを得ないという大義名分ができる。気持ちの上でも県境を取り払ったように、大地がつながり風が広く吹いていくようになった。人の気持ちというものは、不思議だ。
長野といっても、最初に行った諏訪の富士見町辺りは我が家から車で1時間。山梨の富士吉田や大月に向かうよりずっと近い。さらに先には5つの博物館があるが、遠くても2時間のドライブだ。
ドライブ日和を選んで、出かけよう。
縄文の時代を生きた土偶たちが待っている。
「井戸尻考古館」の庭。
入口を入ると「竪穴式住居」の模型が展示されていました。
「巳を戴く神子」さん。
頭の上に「巳(へび)」をぐるぐる巻きにして乗せています。
大きめの土偶。胸を張って”気”を迎え入れているかのよう。模様もはっきりしています。
後ろ姿も凜々しい。
駐車場からは、うちから見るのとは形の違う「南アルプス連峰」が見えました。
☆『地球の歩き方』山梨特派員ブログ、更新しました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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