以前、夫が作ってくれたレシピを教わった。
胡瓜とクラゲの和え物だ。
①胡瓜(1~2本)を3㎝くらいの厚みで細切りにする。水にさらさない。
②クラゲ(200g)は2~3㎝くらいのザク切りにする。
③胡瓜とクラゲに、砂糖、醤油、酢、胡麻油すべて大さじ1を加え和える。
簡単だけれど、とても美味しいのでレシピノートにも記録した。
この日の夕餉は、併せて麻婆豆腐と蒸し鶏も作り、図らずも夫が作った日の献立と同じになった。
ほかに、新鮮な鰯の刺身を見つけたので、それも加えた。
鰯の刺身が美味しそうだったと夫に言うと、酢味噌で食べたいという。
「鰯」「酢味噌」のキーワードが、頭のなかで「茗荷」に辿り着く。
「そうだ。忘れていたあのレシピがある」
以前よく作ったのに、いつのまにか忘れてしまい、すっかり作らなくなった栗原はるみレシピ「いわしとみょうがの酢みそドレッシング」だ。
「これ、これ!」
夫も、食べて記憶が蘇ったようだった。
新鮮な鰯が手に入らないと作れないレシピだからか、定期的に食卓に登場させることができない。
たぶんそうやって忘れ去られたレシピは、たくさんあるのだろう。
まるで、戸棚の奥にしまったまま忘れられた気に入りの器のように。
新しいレシピとしまい込んだレシピの、どこか新鮮な雰囲気の夕餉となった。
簡単レシピだけど、胡瓜とクラゲの切り方、大きさが、コツです。
麻婆豆腐と蒸し鶏というのも、同じ献立。
栗原はるみレシピの「いわしとみょうがの酢みそドレッシング」。
『ごちそうさまが、ききたくてて。』の写真とは、ずいぶん違うけど美味しかった。みょうがのページに載っていました。
こちら、レシピノートの「胡瓜とクラゲの和え物」。
翌朝、少しだけ残った麻婆豆腐の朝ご飯。麻婆豆腐はご飯とも合いますね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。