マドリッドの朝は、遅い。
6時に目覚め、真っ暗なのは当たり前。7時になっても、7時半過ぎてもまだ真っ暗だ。
日の出は、7時55分頃。朝8時に、ようやく明るくなるのである。
アパートの3階の部屋から道行く人を眺めれば、暗いうちから足早にゆく会社員らしき人が見える。
アパートを借りている不動産屋も、9時から開いている。
日本で暗いうちから出勤する人は、早番など特別な時間体系の人が多いように思うが、ここでは普通なのだろうか。
不思議、というか馴染めない。
そして日の入りは、夜8時半くらい。夜は明るく、長い。
だからだろう。夕食のスタートも遅く、バルも7時頃行くと、まだ食事はできないと言われたりする。
「タパスならあるけど、料理はまだ作れないよ」
最初に入ったピントのバルでも、そう言われて作り置きのガラスケースに並んだタパスとビールを頼んだのだった。
このスペイン時間は、きっと太陽の動きが多々影響されている。
しかし、夜遅くまで(11時頃)夕食を食べて、朝は9時出勤。しんどくないのかなあと、お節介にも心配になる。
郷に入っては郷に従えとはいうけれど、これにはなかなか馴染める気がしないのだった。
アパートのベランダから見た朝7時半の風景。photo by Yasuo Maeda.
ピントの「バル・デ・ラビダ」の夕餉。
10時頃に行って、ようやく料理を出してもらえました。スペインでぜひ食べたいと思っていた料理のひとつ「カラマレス・フリートス(いかフライ)」。
ラ・リーガ・エスパニョーラ(スペインサッカーリーグ)のテレビ中継をしていて、にぎやかでした。
歩き疲れた一日目の夕食は、このお肉屋さんで購入しました。
迫力あるディスプレイ。
生ハムとサラミとチーズを、量り売りしてもらいました。
アパートの部屋には、簡単なキッチンがついています。
駅前のパン屋さんのバゲット風パンと、スーパーで買ったワインとビールの夕餉でした。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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