先週、東京の施設で暮らす母を訪ねた。
入院中は、4人部屋でケータイも持ち込み不可だったので、一人部屋で好きな時間に電話したり、好きなテレビを観たり、新聞を読んだりできる今の暮らしは、とても快適だと穏やかな笑顔で語っていた。
面会時間いっぱいまで母としゃべり、いくつかの頼まれごとをして実家に帰り、買い物もしてふたたびそれを届け、近くの「見次公園」で少し休憩した。
公園では桜を待つように、鮮やかなピンクの提灯が木々を飾っていた。桜祭りだろうか。桜の木がそう多いようにも見えなかったが、これから蕾が膨らむのだろう。
公園の掲示板には、壁新聞のような3月便りが貼られていた。
公園を整備したり、提灯を吊したり、季節の便りを貼ったりする仕事をしている人がいるのだと、ふと思う。
わたしの目には見えない場所で、多くの人が日々心を砕き、手をかけている。
毎日、母の食事を作ったり、洗濯をしたり掃除したり、入浴を介助したりしてくれる施設のスタッフさんがいるように。
公園の池では、何羽もの鴨が自分の分だけの小さな波紋を広げ、静かに浮いていた。
母の施設近くの「見次公園」には、ボート遊びや釣りもできる大きな池があります。
鴨たちが、スイスイ水上を滑っていました。
「鴨」は冬の動物の季語。
水底を見て来た顔の小鴨かな 丈草
ひなたぼっこしてる体の鴨さんも。
白い木蓮の蕾が膨らんでいました。桜祭りの準備かな。ピンクの提灯が目を惹きました。
近くのイオンモールで、ひとり簡単ランチ。
面会時間はだいたい30分くらいと言われていますが、遠方から来ていることもあり、大目にみてくれます。
見次公園・・・みつぎこうえんと読むのですね。
さえさんにとっては遊び場のような公園なのですね。
お母様、快適な場所で心穏やかに暮らしておられるようでよかった!
子どもにとっては何よりですよね。
弟さんが近くにいらっしゃるなら安心ですね。
さえさん、妹さんもいらっしゃったんですね。
8歳下の妹さん、どうですか?
大人になると年齢の差も縮まって何でも話せるようになると友人は言っておりました。
久しぶりに会えてよかったですね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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