ご近所の薪割りを夫婦で手伝って、ああもう、買い物にも行きたくないというほどに疲れた。
もういいか、あるもので。ということになる。
庭ではタラの芽が、美味しそうに芽吹いている。アスパラも伸び始めた。椎茸も笠を広げている。雑草の野蒜はまだ小さいが、葱の代わりになるだろう。
野菜が高騰している今、せっかく田舎で暮らしているのだから、山菜や、食べられる野草に目を向けてみるのもいい。
最近食べていないけれど、たんぽぽの花だって葉だって、天麩羅にして食べられる。カンゾウもあちらこちらに見かけるし、カラスノエンドウの天麩羅は、子供たちと摘んでよく揚げた。あまり美味しいと思ったことはないが土筆だって、食べられる。
そういえば、山梨の人は土筆を食べないと、エッセイサークルの仲間が話していた。
もっと美味しい山菜が、身近にあるからだそうだ。
たしかにそこらじゅうに生えていても、魅力を感じない植物を食卓に出すことは自然としなくなった。
口が、贅沢になっているのである。
触ると植物を枯らしてしまう茶色の指を持ったわたしには、元来、野菜を作るという発想はない。
けれど、お好み焼きはキャベツがないと焼けないし、玉葱も毎日食べたい。茄子も大好きだ。
野菜が高騰して、ようやく農家さんの偉大さに気づかされた自分の呑気さに呆れつつ、新緑を迎えた庭を眺めたのだった。
この土地に自生していたタラの芽。大木になっています。
2番目の芽は摘まないというけれど、こういうのは?
ふたり分にはじゅうぶんな収穫でした。
10年以上前に植えたアスパラガスが、今年も出てきました。数年でダメになると聞きましたが。周りには、野蒜がいっぱい。
葱が足りないので、野蒜も摘みました。
タラの芽の天麩羅。この倍ほど揚げました。
アスパラガスは、茹でずにバター焼き。味が濃い!
野蒜と味噌の厚揚げ焼き。
買い物に行かない日のお助け食材は、卵。久しぶりに出汁巻きを焼きました。
薪割り作業で疲れすぎていて、酔っ払いました。
家の周りでタラの芽がとれるなんて羨ましい!
今年はまだ食べていません。
野菜高いですね。
関東の野菜の産地に何かあったかな?
それともハウス栽培の燃料が上がったから?
私は狭い場所にいろいろ種を蒔きました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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