新しいことをすると、それに付随して必要になってくることごとがある。
髪を切り、これまでヘアオイルをつけるだけの簡単な朝の習慣も様変わりした。
「ブロウ」という苦手分野が、毎朝必要となっている。
朝起きると、なぜにこんなにも? というくらいピンとはねたり、ランダムな外側カールになったりしている。
そこで登場したのが、くるくるドライヤーだ。
不器用さん御用達。
ドライ機能のみのドライヤーでは、まったく思うようにいかないのである。
さて。もう20年以上、ヘアオイルをつけるだけの簡単ヘアスタイルに甘んじていたがため、何年も使うこともなかったくるくるドライヤーをとりだした。
なんと、一人暮らししていた二十歳の頃に気に入って購入したもので、40年経っている。
「それ、危ないんじゃない?」
「やっぱり?」
使えないことはなかったが、さすがに感電などの事故が怖いと新しいものを購入することにした。
あの頃一人で暮らしていた6畳一間のアパートは、ペパーミント色の絨毯を敷き、白い家具で統一していた。くるくるドライヤーもペパーミント色だ。
ヤカンも、固定電話も、炬燵も白かった。
引っ越しの手伝いに来てくれた友人がくれた花束を、花瓶がないからと白いヤカンに挿したのをなつかしく思い出す。
作業が一段落して、お茶でも淹れようかと立ち上がり、ヤカンに咲いた花を見てふたりで爆笑した。
もう、ペパーミント色のドライヤーは、たぶんどこにも売っていないだろう。
新調したくるくるドライヤーです。快適です。
使い始めて40年経つ、くるくるドライヤー。
この頃は、パステルカラーが流行っていました。「ナショナル」が「パナソニック」に社名変更したのは、2008年10月だそうです。
40年前のものだと思うと、社名変更は最近だったとも言えますね。
くるくるドライヤー、わあ、懐かしいですね。
物持ちがいいですね。さえさん。
髪を乾かしたいときは、ブラシ部分ははずして、一気に乾かせるんですよね。
今のものは、髪を熱から守ってくれて、一段と工夫してあるのでしょうね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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