半年ぶりくらいだろうか。
こねてみればパン生地はやわらかく、それでいて弾力があり、気持ちがいい。
きっちり20分。時計を見ながらこねるのがわたし流。15分こねた辺りで、生地がもういいよ、と言い始める。かすかな酸味を含んだ酵母の優しい匂いが鼻先をくすぐる。
ホシノ天然酵母のパンは、常温で時間をかけ発酵していく。20℃なら約15時間。厳冬期には、20時間以上かかることもある。ゆっくりゆっくり、マイペースで膨らんでいく。
その時針のように目に見えない速さでかさを増していく様子が、とても可愛い。人間よりは、遥かには速いスピードで成長している小動物のようにも思える。
一次発酵後、2度のガス抜き。そして、二次発酵。
オーブンを200℃に予熱し、約30分焼く。家庭用の小さなオーブンは上部が焦げやすいので十分したらアルミホイルをかぶせるのも、すでに行程のうちだ。
生地をこね始めてから、およそ20時間後に、粉や塩や天然酵母などを寄せ集めたそれは、ようやく「パン」というものになって焼き上がるのだった。
忙しいと、パンを焼こうという気持ちにはなれない。
仕事というほどではないけれど、好きなことをするためには、気持ちに余裕がないと続かなくなる。
冷蔵庫では、5~6回分の天然酵母が発酵して待っている。
次は、クランベリーを入れようか。
15時間、発酵させたパン生地。3倍くらいに膨らんでいます。
ガス抜きの工程。胡桃入りです。
30分休ませて、ふたたびガス抜き。
1時間調節時間を過ごしたら、ちょっと膨らみすぎていました。
大きく焼けました。
ふかふか~♩
簡単パンランチになりました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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