久しぶりに雨が降った一昨日。
午後には秋晴れの空が広がり、雲が光っていた。
そういえば、季語「秋の空」や「秋の雲」を『俳句歳時記・秋』で読んでいなかった。
どちらも、天文の季語だ。
「秋の空」は、澄み切った秋空、台風一過の眩しい青空などをいう。傍題は「秋空」「秋天(しうてん)」。
秋天に流れのおそき雲ばかり 星野高士
季語「秋の雲」は、こう解説されていた。
高々と晴れ上がった空にくっきりと浮かぶ白い雲は、いかにも秋らしい爽やかさを感じさせ、どこか心を遠くへ誘うものがある。
例句は、こちら。
山に襞あれば影置き秋の雲 森重昭
日々山を見ていて、雲の影が様々な形を作っているのをたびたび見かける。あの風景をこういう句に詠むのだなあと、心を動かされた。
天文の季語には、ほかに「秋高し」がある。傍題は「天高し」「空高し」。
秋は大気が澄み、晴れ渡った空が高く感じられる。
ここにも、雲を詠んだ句があった。
雲の影われらをとらへ天高し 千葉皓史
じっくりと秋の空を眺める時間も、大切だ。
晴れたと思ったら、えっ、いつのまにか八ヶ岳が見えてる、とパチリ。
2階の窓から。空が高い。
稲刈りあとの田んぼと、紅葉した八ヶ岳。
アップにして。どの季節も美しい山ですね。
その上には、こんなに大きな雲が広がっていました。まさに秋の雲。
買い物の帰りに見た茅ヶ岳。
そして、富士山。この時期、富士山の雪が溶けるのは珍しいのだそうです。山頂も雨だったんですね。富士山、ちょっと恥ずかしそう(笑)
こーんなに細長い雲が浮かんでいました。レンズ雲が、びよーんと伸びた感じ。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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