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はりねずみが眠るとき

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時空を超えたイベント”うめフェス”

明野町の「梅之木遺跡公園」で開催されたイベント「うめのきウキウキフェスティバル(略して”うめフェス”)」で、フットパスに参加した。

「梅之木遺跡公園」から、江戸時代に参拝者が歩いたという「古道・御岳道」を石仏などを見ながら7.3㎞歩くという企画で、50人以上の人が歴史にまつわる話に耳を傾けながらウォーキングした。

 

ここ明野町には、約5000年前、縄文時代に人々が暮らした集落跡「梅之木遺跡」がある。

のちに、平安時代。古墳時代から交通と軍事を担う「馬」が重要な存在となったことで、小笠原地区では「牧」で馬を育て、朝廷に献上していた歴史が残る。

そして、フットパスで歩いた「古道・御岳道」は、江戸時代。日照り続きで作物不作に困り果てた人々が、石仏を道案内に金櫻神社へと参拝したと伝わる。

昭和に入り第二次世界大戦後には、高台の東光地区を開拓し、電気や水道もない頃から農業を始めた人々がいたことも今回のフットパスで初めて知った。

 

「時空を超えたイベント」と『地球の歩き方』で告知したのも、大きな時代の流れを感じられるウォーキングイベントだったから。

あらためて自分が暮らしている町が、そんな数々の歴史を歩んできたことを知り、感慨深かった。

 

”うめフェス”は、夫が所属する明野町のNPO法人「茅ヶ岳歴史文化研究所」が初めて開催した手作り感満載のアットホームなお祭り。それだけに、ボランティア要員もギリギリで、わたしも友人と一緒にスタッフのひとりとしてお手伝いさせてもらった。

いちばんの気がかりは天候で、何はともあれ晴れてよかった、と心から思ったのは久しぶりだった。

山は雲に隠れていたけれど、何はともあれ空は晴れ、とても楽しいフェスティバルだった。

八ヶ岳は半分雲のなかでした。写真右手に11番の石仏さんがたたずんでいます。

一の鳥居近くの石仏さん。千手観音ですね。

金櫻神社へ続く一の鳥居では、サプライズが。江戸時代の白装束の参拝者が歩いてきました。

明野町町民有志のおふたり。とっても似合っていましたよ。

こちらは、江戸時代の農民。夫のサッカーのチームメイトおふたり。演技派!

ラストのサプライズ。まるで「小笠原の牧」を再現したような風景でした。

梅之木遺跡に帰ってきた頃には、南アルプス連峰もうっすら顔を出していました。が、このあとまさかの雪。それも猛吹雪に襲われて、片づけはたいへんだったようです。ぶじに開催できて、ほんとうによかった。

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PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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