夫であるYasuoMaedaのlife is funカレンダー、10月は、ポルトガルの田舎の村「モンサント」だ。
1938年に「ポルトガルでもっともポルトガルらしい村」に選ばれた、とある。
”まるごと石のアート”だと『地球の歩き方』で読み、また偶然映像で観たこともあり、行ってみたくなったのだった。
コロナ前、2019年春だった。
モンサントの村を思うとき、”故郷”というワードが浮かぶ。
東京生まれ東京育ちのわたしには、”故郷”と呼べる場所がない。生まれ育った借家はとうに取り壊され、駐車場になっているという。
モンサントの人たちは、なぜ巨大な石のなかに家を建て、暮らし続けているのだろう。
最初は、この場所に城を築かなくてはならないという事情があったのだと思う。
しかし、今モンサントで暮らしている人たちは、巨大な石と坂道でできたこの村で暮らし続けていくという選択をした、ということになる。
たぶんわたしにはわからない、”故郷”だから、ということなのだろうと想像する。
そこで生まれ、そこで育ち、そこで働き、そこで家庭を築き、そこで歳をとる。
その象徴のようなこの村だからこそ、「ポルトガルでもっともポルトガルらしい村」に選ばれたのかもしれない。
今も、モンサントを思い出すと、不思議と温かな気持ちになるのである。
この展望台のような小さな広場、よく覚えています。お婆さんは、手作りの人形を売っていました。
この場所に、こんなふうに家を建てようと、日本では考える人はいないでしょう。
きのこのような、おもちゃのお家のような。
巨大な石があるのが、当たり前なんだろうな。
トイレその1、日比谷花壇のカレンダー。テーマは「desire」。Google翻訳では「欲望」と出ましたが「望み」の方が近いかな。
トイレその2、モネは「アルジャントゥイユの秋の効果」。
写真には、色がうまく出せませんでした。
モネは、暮らしていたパリ郊外のアルジャントゥイユで、川越しに鉄道が開通し新しくできた街を眺めつつ、秋の移ろう光や色彩、大気の様子を描き出そうとしていたそうです。1873年、モネ33歳の作品。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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