山梨でも標高600メートルの我が家は、朝夕けっこう冷え込む。
ぎっくり腰もほとんど落ち着いたが、梅雨時の温活は続けている。
7月に入ってから、タンメンを食べ歩いていた。趣味と実益を兼ねた取材&温活である。
野菜がたっぷり摂れる優しい味のラーメン。美味しいよね。
タンメンで思い出すのは、やっぱり冬の夜のことだ。
子どもたち、上のふたりが小1と4歳、末娘が生まれたばかりの頃だろうか。
今となっては思い出せないが誰かが風邪をひき、冷たい雨のなか病院に行って、その頃車もなく買い物もままならず、夫の帰りは深夜になることが多く、それでもご飯を作らなくてはならなくて、赤ん坊を抱きながら冷蔵庫を物色し、1個しかなかったインスタントラーメンに野菜をたっぷり入れて煮て、ふたりに食べさせた。それが、タンメンの思い出だ。
なんてかくと、1杯のかけ蕎麦みたいだけど、生活がぎりぎりだったわけじゃない。家事をうまく回すことができなかっただけだ。
母親って、たいへんだ。
子どもにインスタントラーメンを食べさせたというだけのことにさえ、罪悪感を覚えてしまう。
若かったなあ。
今なら「そのくらいのこと」と思えるし、もう熱々のタンメンのなかに罪悪感は残っていない。
ネイリストさんから教わった甲府の『福吉』です。
山梨でタンメンならここ! という人が多いとか。
タンメンで平打麺って、珍しいよね? 美味しかった。温まった。
☆『地球の歩き方』北杜・山梨特派員ブログ、更新しました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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