三連休最終日、久しぶりに夫と外食をした。わたしの誕生日ディナーに行こうかと言いつつ、大寒の寒さに負けて出かけなかったイタリアン。
といっても、市内で気軽なランチだ。
大泉町に昨夏できた「osteria sato(オステリア・サトウ)」は、若い夫婦が営んでいる。連休なので、予約でいっぱいかと思いきや、雪の影響かすんなり予約がとれた。
前菜+パスタ+珈琲のランチセットをオーダーし、のんびり食事をした。
イタリアンな雰囲気が久しぶりだったせいか、前菜のフォカッチャもパテも新鮮に感じ、自然とイタリアの話になる。
ローマの歴史を物語る、アッピア街道。
B級グルメの宝庫だった、テスタッチョ市場。
毎朝、カプチーノを飲みにいったピザ屋や、狭いアパートのベランダから眺めたバス通り。
土砂降りの雨に泣き、旅程変更を余儀なくされたナポリでは、雨宿りのように入ったランチの店で、温かいフォカッチャが紙袋に入って出てきた。ただ皿にのせて出すより洒落ていると感じた。壁に貼られたワインの産地の分布のような地図や、壁際の席でひとりワインを楽しんでいた初老の紳士のことまでが、よみがえる。
「ヴェールに包まれたキリスト、次回はぜひ見たいよね」
「ほかでは大雑把なナポリなのに、あんなにしっかり予約制だとは思わなかったよね」
など、行った場所より行けなかった場所を思い出すのがおもしろかった。
どこかでふたりとも、次の旅行を考えているのだろう。
行く先も、いつ頃行くかも決めていない、先の話だけれど。
結婚記念日も誕生日も、すでに毎日の出来事のような通過点になっている。夫との暮らしも、40年近い。
新しいイタリアンの店の若い夫婦がこれから歩む日々を応援しつつ、シニアなわたしたちもまだ明日を見ているのだと、静かに思うランチタイムだった。
手作り風の新しい建物。昨夏8月にオープンとありました。
明るくてナチュラルな雰囲気の店内。
ランチセットの前菜です。いろいろがうれしい。
わたしは海老と舞茸のトマトソース。
夫は、サルシッチャとマッシュルームのクリームソース。
珈琲は、さすがイタリアンのエスプレッソ風でした。ミルクを入れて美味しくいただきました。
こんにちは。
今日はこちらも13度。
2月なのを忘れてしまいそうな気温でした。
前菜は本当に彩がよくてきれいで美味しそうですね。
パスタも濃厚な味を想像しました。
秋田にもオステリア ムーリベッキというお店があります。
イタリアンで、友人と何度か行きました。
イタリアにあるお店の支店のようです。なぜ秋田に支店なのか?
お肉をあまり食べない私にとって、魚介を多く使ったイタリアン料理は大好きです。
珈琲も美味しそうですね。
外でご飯を頂くとご主人との会話もはずむでしょう。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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