チルドルームで保存していた栗を、煮た。
さらに甘く美味しくなっていて、驚く。
「ひじきと牛蒡と栗の煮物」は、偶然が生んだレシピだった。
ただ普通に、ひじきを煮ようと思ったのだ。
だから、ひじきの袋にあったレシピを活用しようと見ると、牛蒡が入っている。ちょうど冷蔵庫に牛蒡があったことから、牛蒡と人参とひじきを胡麻油で炒めて煮始めた。そこで気づいた。レシピには「ひじきのきんぴらごぼう」とかいてあった。
「きんぴらごぼうじゃ、栗は入れられないなあ」
そこからあらためて、栗原はるみの料理雑誌を開いた。ひじきとレバーの煮つけが載っていて、味つけだけ、そこからもらう。
備忘録にかいておくと、醤油大さじ3.5、砂糖、みりん各大さじ3と簡単だ。
この味つけが、ひじきと牛蒡と、そして栗にとてもよく合った。
さまざまな偶然を「必然」に変えてゆくのは、自分しかいない。
俵万智
来週も、栗を煮るんだろうな。それって、必然なんだよな。
もう3度目になる「ひじきと牛蒡と栗の煮物」。今回は、しらたきも入れました。
朝食が、グレードアップします。
新聞紙にくるみ、ジップロックで密封して、チルドルームに入れておくだけ。
きれいな栗が、そのまま顔を出しました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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