何度か作っている石田ゆり子レシピの油淋鶏が、美味しすぎる。
エッセイ集『Lily-日々のカケラ-』に載っているレシピだ。「お肉もきちんと食べる」という彼女だからこその美味しさなのだろう。
さて。美味しすぎるので、作る際たびたび開くことになる。
そんなふうに間を空けて開くと、また違ったところが目に留まるから不思議だ。
「103のQ&Aコーナー」があり、石田ゆり子が質問に答えていく。
たとえば「口癖はありますか?」の問いには。
「やってみなきゃわからない」
「そんなのいま決められないよ」
事前に決めるのが嫌いなんです。そのときの気分を大事にしたいから。
「どんな匂いに幸せを感じますか?」
パンが焼ける匂い。……ご飯が炊ける匂いも、珈琲の香りも、コリアンダーの香りも好きですが、1つ選ぶならパン!
「外国で好きな街はどこですか?」
ただただ元気になるのは、ハワイ島のキラウエアのあたり。街として好きなのはデンマークのコペンハーゲンとか。
そして、「生きてゆく上で、いちばん大事なものは何だと思いますか?」には、ひとこと。
ユーモア。
大いに共感する。
たしかに石田ゆり子は、ユーモアのセンスが光った女優だ。ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』を観たときには感心したっけ。
しっかり肉を食べ、ユーモアのセンスを日々磨き続けている石田ゆり子。「素敵」というより「たくましい」女性に思えてきた。
葱と生姜とにんにくのみじん切りと、パクチーがいっぱい。
ゆったりとした気持ちになるエッセイ集です。
☆シミルボンサイトで連載している石田ゆり子の記事はこちら。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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