とても久しぶりに、竹輪の磯辺揚げを食べた。
徳島での夜、地もとの居酒屋で焼き鳥やイカゲソを食べながら、ビールや日本酒を飲んだのだけれど、夫が珍しく注文したのである。
「なつかしいね、それ。よく給食に出てたよね」
わたしは、そういうイメージを持っていたのだが、夫は違ったらしい。
「え、給食? 覚えてないな。酒の肴でしょ、これ」
わたしは東京育ち。夫は神戸。給食も違ったのかもしれない。
そんなことがあったので、帰ってから検索してみた。
すると「竹輪の磯辺揚げ」の発祥は、ネットでもわからなかった。珍しい。
不完全燃焼に終わったので、給食の記憶人気ランキングを調べてみた。
No.1は、言わずと知れた「揚げパン」だった。
給食以外では食べたことがないけれど、最近ではパン屋さんでも売っている。
そして、気になる竹輪の磯辺揚げは、12位に入っていた。
ちなみに、わたしがいちばん好きだった給食は、「豚のうま煮」だ。
クックドゥがなかった時代、家では食べられない味わいがあった。ランキングには「中華丼」が入っていたから、それかもしれない。
とりあえず、ビール。夫はそのあと日本酒の熱燗。わたしは延々とビール。そして、お通しがイカだったのに。
イカゲソを、オーダーしてしまいました。徳島のスダチがいい感じ。
手羽先。この日は、脂の多いたんぱく質ばかり。
そして問題の「竹輪の磯辺揚げ」。緑は、青海苔じゃなくアオサだったのかな。濃い緑の磯辺揚げでした。
豆腐のカリカリ。素揚げだそうです。厚揚げの揚げたてバージョンかな。
居酒屋「たる八」で。地もとの人たちに愛される居酒屋、っていう感じでした。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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