マンネリ打開にと、簡単調理の調味料を使ってみた。
青の洞窟の「完熟トマトの旨味とローズマリーの香り~鶏肉のカチャトーラ」と「トリュフの香りと生クリーム~豚肉のソテー」だ。
いつも使うには贅沢だけれど、たまに気分を変えたいときにはオススメの美味しさだった。
「カチャトーラ」は「漁師風」という意味で、発祥はローマだという。
チキンソテーのトマト煮込み風ともいえるカチャトーラを大皿に付け合わせの長芋のソテーと炒め玉葱とを豪快に盛ったら、夫が言った。
「なんかこれ、ポルトガル料理を思い出すね」
「あー、たしかに」
美しいとは言いがたい、悪く言えば大雑把な、けれど家庭的な温かみを感じる盛り付けで出てくる料理は、日本人好みの優しい味のものが多かった。
最近は、「映え」する盛り付けの美しい料理が、カフェなどでは当たり前のようにテーブルに並ぶ。
でも、家庭ではそこまでしなくてもいいか、とも思う。
ポルトガルの田舎町で食べた料理のように、垢抜けず、けれど熱々で食べる人の顔を見て、ふたり思わず頬が緩むような料理が作れたら、それでいい。
「漁師風」というのは、たぶんその場にあるもので浜辺で料理したものを言うのだろう。
ほかにも「牛肉のソテー」「アクアパッツァ」「タラのクリーム煮」がありました。
カチャトーラです。きれいな盛り付けではないけれど、美味しかったんですよ。でももうちょっと煮詰めた方がよかったかも。ちょい薄味でした。
ポルトガルの田舎町での写真です。アレンテージョ独特の豚肉を煮込んだ汁で練ったパン粥のような料理「ミーガシュ・デ・ポルコ」。
よくわからないままオーダーしたトマトライスと鰺の唐揚げ。美味しかったなあ、これ。
こちらは、トリュフの香りのポークソテー。なかなかイケました。たまにはいいかな~というこってりしたお味です。
夫のスモークベーコンで、ポトフも煮ました。
シンプルな味わいが、たまりませんでした。「ポトフ」は、フランス料理なんですね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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