東京では、寺田倉庫で開催されている「Van Gogh Alive ゴッホアライブ」を観に行った。
フィンセント・ゴッホの世界を、五感で感じられる新感覚の”没入型展覧会”で、世界99都市を巡回し、100都市目として東京での開催となったという。
クラッシックが流れる会場に足を踏み入れると、すべての壁が、そして床までもがスクリーンになっていた。
ゴッホが過ごした、オランダ、パリ、アルル、サン=レミ、オーヴェル=シュル=オワーズをたどりつつ、目の前に見覚えのある数々の絵画が大きく現れては消えてゆく。
場内に一歩踏み入れた時から、光と色、音とアロマの力強いシンフォニーに包まれ、日常を離れてゴッホの世界に引き込まれます。
サイトにあるように、あふれかえる光と色と音楽の世界にすぐに没頭した。
スクリーンでは、ゴッホの絵を静止させたままにしてはおかない。
草原には雨が降り始め、稲光がフラッシュし、鳥たちが羽ばたく。
桜は花吹雪となり、街には煙を上げた汽車が走る。
夜明けが来て、陽が昇り、草木が太陽を思いのまま浴びて伸びてゆく。
そこに”香り”が加えられていることで、その没入感は大きく増すという。
花の香りに似たような”アロマ”が、果樹園や庭、広がる草原、森などの風景を、よりリアルに感じさせてくれた。
そんななか、わたしが最も強く受けとったのは、ゴッホの言葉だった。
・僕は描くことを夢見るそして僕の夢を描く
・退屈で死ぬより情熱のために死ぬ方がましだ
・人を愛すること以上に芸術的なものはない
・ヒマワリは僕自身だともいえる
などなど。憶えられなかったが、長い言葉も多かった。
あとからこうして抜き出してみて、会場で目にした言葉の方がずっと強く大きく深く感じた。
没入型の体験だからこそ、五感に響いていたのかも知れない。
「Van Gogh Alive ゴッホアライブ」会場到着。
まずは、フィンセント・ヴァン・ゴッホについての予習をしてから。
再現されていた「ゴッホの寝室」。”完全な休息”を描き出そうとしていたそうです。ゴッホは、アルルで暮らしたときの自らの寝室を、3バージョン描いていました。
アライブ会場に入ると、不思議な感覚に陥りました。
ゴッホの言葉、深く入ってきました。
自然に対する敬愛の想いも。
親しい人たちへの想いも。
”描く”ことへの強い想いも。
生きることの難しさも。
逆に、ゴッホに見られているかのような錯覚も。
天王洲アイルの寺田倉庫で。
こんばんは。
不思議な展覧会というよりライブですね。
美しい絵がさらにライトアップされて立体的に浮かび上がっていますね。
こうして見せていただいたおかげで私までゴッホの世界に引きこまれた感じがします。
ゴッホが見た風景、ゴッホがいた部屋に入った様な、見たような、CGが体験させてくれる不思議な世界ですね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。