ここ北杜市は、水が美味しいところである。
南アルプス連峰。八ヶ岳。茅が岳に金が岳。山に囲まれたこの場所は、山々と森のなかで育まれた伏流水が眠り、湧き出す。
「大滝湧水」の記事をかくに当たり、湧き水のことを調べると、雨水が溜まり地下を流れる伏流水は、川の流れのようなスピードではなく、数年、十数年、あるところでは百年の歳月をかけゆるやかに流れ、湧き出すという。
百年前の雨が、山を流れ地下に潜り、ゆっくりというよりはじっくり濾過され地球のミネラルを吸い上げて、人が美味しいと感じる身体にもいい成分を含んだ湧水を作り出す。
不思議だ。
地球は、人間のために清らかな水を作り出しているかのような不思議。
お母さんみたいだな、と思う。
母親が子供に向けるような無償の愛を、地球はわたしたち人間に知らぬ間にそっと差し出しているのではないか、と。
あずかり知らぬところで、いつも見守ってくれている誰かの存在を思い、不意に振り返った。
木をくり抜いた桶口から勢いよく湧き水が流れるさまが圧巻です。
涼やかな風景です。
苔むした桶口には、コバギボウシが咲いていました。
湿地に生息する多年草です。可憐ですね。
☆『地球の歩き方』北杜・山梨特派員ブログ、更新しました。
ミネラルウオーターのCMで、見る光景ですね。
お水も空気も抜群の美味しさでしょうね。
コバギボウシ。ギボウシの中もいろいろとありますね。
涼し気なお花ですね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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