取材のつもりだったポニーや羊とふれあうことができる「まきば公園」は、今週、冬季休業に入った。
ぐるりと一周周り、その後土産物屋やレストランがある建物内に入って、冬季休業の張り紙を見たのだから、ショックは大きい。
有名な観光施設だから、冬でもやっているだろうと高をくくっていた。
考えてみれば、動物たちだって冬のあいだは寒空の下にいるのは辛いだろう。
その「まきば公園」で、羊のケンカを見た。
それが、なかなかにおもしろかった。
たがいに頭突きし合うシンプルなケンカなのだが、片方だけがガツガツ頭突きしているわけではなく、不意打ちもしない。腹や尻に頭突きもしない。
2頭が向き合って少しあとずさりしたスタート地点に立ち、よーいドンで頭と頭をぶつけ合う。
西部劇を彷彿とさせるかのごとく、正々堂々真正面からタイミングを合わせて頭突きする。降参して片方がやめるまで、頭突きし続ける。
見ていた2頭は、10回以上やっていた。
調べれば、それが羊のケンカのルールなのだそうだ。
青く晴れた空の下、彼らは、正々堂々と生きている。
広がる草原と青空、山々が気持ちのいい公園です。
羊って、走ると速いんですね。
「待ってよう」と声をかけども、追いつけない速さ。
やっと追いついて見たのは、この光景。「よーい」の姿勢です。
「ドン!」頭痛そう。ゴツ、ゴツ、と音がしていました。
ヤギさんは、のんびり。
大きな青空の下です。
ポニーたちも、ゆったりと草を食んでいました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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