エッセイ教室や句会から帰るときに通る道すがら、桜を見かけた。
あれ? と思うのは、行きも同じ道を通ったのに、まったく気づかなかったからだ。
下り坂の行きには見えず、帰りに上り坂だからこそ見える構造になっている場所なのである。
時間に余裕があったので、車を停めて歩いてみた。
段々畑の葡萄畑。その畑の端に5本、ゆったりとした間隔で、桜の木が並んでいる。まだ若い木のように見えるが、たくさんの花を咲かせていた。
早咲きの河津桜かとも思ったが、先日見た河津桜とは雰囲気が違っている。品種はよくわからない。
木の袂まで行くと、南アルプス連峰が見えた。
真っ白な白根三山も、三山のうちのひとつの天頂が少しだけ見えている。
「ここからも、白根三山が見えるのか」
先日出かけた「山廬」からは、三山とも美しく見えていた。車で走る時間からすると、ちょうど中間地点くらいだろうか。
車を停めてみないと、わからないことは多い。
その場所から、いつも見ている南アルプス連峰がかたちを変えて見えていることも、白根三山のひとつが頭を覗かせていることも、知らなかった。
そして、行きに桜が見えないその場所からは、富士山がじつに見事に見える。
振り向いてみなければ、わからないこともまた多いのだ。
いつも通り過ぎる道を、たまにはゆっくり歩いてみるのもいい。
木の袂まで行くと、南アルプス連峰が見えました。右端に、甲斐駒ヶ岳。
鳳凰三山も、明野から見るのとかたちが違っています。
白根三山も、てっぺんが少しだけ見えていました。
桜の木は、5本ありました。こっちに2本。
向こうに3本。ここの畑の人が数年前に植えたのでしょうか。
足もとには、水仙が咲き始めていました。
なんていう品種なんだろう。早咲きの桜なんでしょうか。
行きには、富士山が美しく見えるスポットです。
☆『地球の歩き方』山梨特派員ブログ、更新しました。
こんにちは。
凄い!桜が咲いている!
青空のもと、きれいですね。
さくらも種類が多くて見分けがつきませんね。
河津さくらと色は似ていますが、そもそも河津桜本物を直に見たことがありません。
桜と空と山、なんてきれいなのでしょう。
車を停めてじっくり見たからこその景色ですね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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