便座がない。
トイレに入って見たことのないシーンに、頻繁に出くわす。
「ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂」のような美しく清潔感のある建造物のトイレにさえ、便座がなかった。
カフェで、よくトイレを借りることになるのだが、そこでも当然のように便座はない。
『地球の歩き方』の記事にもかいたけれど、日本で購入していった流せる便座シートでやりすごしている。
「便座、盗まれるのかな?」
「わざわざ、盗むもの?」
「イタリア女性は、どうしてるのかな?」
「腹筋鍛えて、スクワット?」
そんな疑問は疑問のまま、10日ほどが過ぎた。
ある日通りかかったショールームに、便器が展示してあった。新品の美しいトイレのそれには、やはり便座はなかった。
「便座は、オプションなんだ!」
腑に落ちた。
日本ではあるのが当然のものだが、イタリアではあるとうれしいものという位置づけなのだ。
その後、スーパーで流せる便座シートを売っているのを発見。日本のトイレに置いてある便座クリーナーと同じく、それが嫌な人は、これを使ってくださいということか。
あくまで、わたしの想像だけれど。
トイレの写真を載せるわけにもいかないので、「サン・ピエトロ大聖堂」の帰りに寄った「トリオンフォーレ市場」を。魚屋さんが多かった。
tonnoは鮪だけど、これも鮪ってことかな。鯖っぽく見えるけど。
魚図鑑ポスターが貼ってあって、楽しかった。
お米や豆の量り売りのお店。
八百屋さんも、たくさん並んでいました。トマトが飾ってある~
生ハムなどをつるしたお店も。
チーズと生ハムは、同じお店に並んでいます。
photo by YasuoMaeda.
ポルケッタがとっても美味しそうだったので、買って帰ってパンに挟んでランチにしました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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