エルヴァスという街には、いまだ使われている石造りの水道橋がある。
その「アモレイラの水道橋」は、ベレンの塔を造ったことで知られるフランシスコ・デ・アルダ設計で、イベリア半島でもっとも長く美しいという。
レンタカーで走り着いた街の入口に、水道橋はあった。
そびえ立つといった面持ちの石を積み上げ造られた水を運ぶ橋を見上げる。
息を飲んだのは、そこには石の橋と変わらぬ存在感をもの言わず見せている切りとられた青空の数々があったからだ。
「こっちに来て、見てみなよ」
夫に呼ばれ水道橋の下をくぐり、向こう側に出る。すると、そこには見たこともないほどの大きな影絵が静かに横たわっていた。
人が暮らすために欠かせない水を手に入れるための道、水道橋が作りだした青空の切り絵や、大地に横たわる影絵。
その美しさは、地球が祝福しているかのように見えた。人間の日々の小さな営みを。
着いた~おお、大きい!
なんてきれいなんだろう。
これが今も使われている水道だとは。
長いなあ。
この下を普通に車が通れる道路があるんですよね。
巨大な影絵でした。
そのなかに入ってパチリ。
水道橋からエルヴァスの街のなかへ。って、ここ車通っていいの?
すれ違い不可能なこんなトンネルを通って、街のなかへ。
街の中心「レプブリカ広場」ではフリーマーケットが。右手に映っているおじさん、ずっとこのポーズをとっていました。
ランチになつかしいビファーナを食べました。
この街にもお城がありました。
そこから見下ろした水道橋。
帰り道に見た、エストレモス。陶器の街だそうです。
ここは名もない風景ですが、車を停めてしばし眺めていました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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