伽羅蕗をいただいた。
庭の蕗を、煮たのだという。
「これって、”きゃらぶき”っていうんだよね?」
夫に訊かれ、たぶん、と自信なく答える。
伽羅蕗が、料理名なのか蕗の種類なのか、あやふやだったからだ。
調べると、伽羅蕗は、伽羅色に煮た蕗の佃煮。
いただいたのは、正真正銘、伽羅蕗だった。
伽羅色(きゃらいろ)って、キャラメル色? とふたたび調べる。
「キャラ」はサンスクリット語の「キャラアグル」の略で、キャラは「黒」、アグルは「沈香木」のこと。その沈香木にちなんだ色だとか。
「茶色がかった暗い黄褐色」=伽羅色(別名、伽羅茶)は、香道で使われる香木の色からイメージしてつけられた色の名らしい。
蕗は毎年煮ているが、伽羅蕗は未挑戦。
今年作った蕗のきんぴらは、1本1本皮を剝き筋をとったが、皮を剝くか剝かないかで毎年悩む。ネット上でも蕗が若いうちは剝かない派が多いようだ。
いただいた伽羅蕗は、皮を剝いたもので、やわらかくいくらでも食べられる優しい味だった。
なくなったら、皮を剝いて初挑戦してみよう。
たっぷりいただいたので、毎朝のご飯に楽しんでいます。やわらかく、上品な薄味です。
おむすびにも、入れてみました。
これは、わたしが作った蕗のきんぴら。これはこれで歯ごたえが楽しめました。
蕗が広がった庭。
最近いただいたもの。コシアブラ。
天麩羅やナムルにして味わいました。季節の味って、いいですね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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