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タチツボスミレ~季語「菫」

今シーズンは記事にしないうちに、タチツボスミレの季節ももう終わりを迎えようとしている。

 

大工道具の「墨入れ」に似ていることから「スミレ」の名がついたという「菫(すみれ)」は、もちろん春の季語。

「菫草」「花菫」「壺菫」「三色菫」「パンジー」「紫花地丁」「一夜草」「一葉草」「ふたば草」「姫すみれ」のほか「相撲取草(すもうとりぐさ)」「相撲花」が子季語にある。

鍵状の花をたがいに引っかけて勝負する遊びが、昔の子供たちのあいだでは行われていたようだ。身近な暮らしに根づいた花だったのだろう。

個人的には、オオバコならまだしも、可愛らしいタチツボスミレでは絶対しないけれど。

 

子季語のなかの「壺菫」が、タチツボスミレのことだろう。

名前の由来は、昔、小さな中庭のことを壺庭(坪庭)と呼んでいて、そこからタチツボスミレ(立壺菫)となったという説もある。どこにでも、坪庭にさえ咲いているという意味で、そう呼ばれたのかもしれない。

菫程小さき人に生まれたし  夏目漱石

今年も、小さき花がたくさん咲いてくれた。

石垣に集めて咲かせている、この土地に自生していたタチツボスミレ。

紫のタチツボスミレも、増やしています。スミレは英語で「violet」紫色そのままの名前なんですね。

こちらは北側の影で今咲いているタチツボスミレの後ろ姿。可愛い。

冬眠から目覚めたけろじも、庭を跳ね回っています。

スズランも咲き始めました。

コバノガマズミも、少しずつ花開いています。

森じゅうに、蕾がいっぱいです。

スノーフレークも、もう終わりです。

COMMENT

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  1. hanamomo より:

    我家でも同じようなお花が咲いています。
    すみれって墨入れから来ているんですね。
    教えてくださってありがとう。

    可愛い花ですね。
    我が家にも薄紫と濃い紫の2種類が咲いています。
    後ろ姿もまた可愛いですね。
    増やすにはどうすればいいのかな~。

  2. さえ より:

    >hanamomoさん
    春爛漫ですね~秋田も山梨も。
    スミレ、墨入れからきてるって、わたしも初めて知りました。
    ネットの歳時記に載っていました。
    hanamomoさんのお庭にも、うちと同じようなタチツボスミレたちが咲いていると思うと嬉しいです。
    勝手に増える強さを持っていますが、わたしは庭のほかの場所に見つけたものを花が咲くまえに玄関側の石垣に集めていますよ~

PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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