毎月会社の税金を納めに行く、郵便局でのこと。
「新製品なんですが、よかったらどうぞ」
局員の男性に手渡されたのは、紙パックに入った「ももうめ」とかかれたジュース。暑かったので、よく冷えているのがうれしかった。
「あー、ありがとうございます」
ごく普通に笑顔で礼を言い、受け取った。つもりだった。
そのとき、自動ドアが開き若い女性が入ってきた。20代半ばくらいだろうか。近所に住んでいるらしく、郵便局員さんとも顔見知りのようだ。
「新製品、よかったらどうぞ」
彼は、その女性にも同じようにジュースを手渡した。
「わあっ、うれしい! ありがとうございます!」
彼女は、身体じゅうで喜びを表現するかのように、ダンスをしているのかと思うくらいうれしそうに身体を揺らした。
わたしはそれを見て、驚いた。わたしは「ごく普通に笑顔で」と思っていたが、それは彼女の「ごく普通に笑顔で」とはまったく違っていた。
ジュースをくださった局員さんからしたら、なんとも不愛想に映っていたことだろうとようやく気づく。
そして思った。そう言えば、自分の感情を顔に出すのが苦手なんだよなあと。
先週の手話教室で、している手話と表情が違うんじゃないかと指摘された。
手を動かす方に集中していると、顔までついていかないというのはもちろんあるのだが、手話では表情がとても大切なコミュニケーションツールになってくる。
自分の苦手を改善していかないことには、上達の道はなさそうだ。
郵便局で会った彼女のようにはできそうにないが、まずは、わたしと彼女の中間点くらいを目指そうか。
手話は、手が記憶する部分も大きいように思う。頭での記憶がおぼつかなくなってきた今、せっせと顔にも記憶させなくては。
いただいた「ももうめ」ジュースです。酸味が強く、好みの味でした
手話カフェで食べた手作りベジ弁当。動物性のものは一切入っていません。
甲府の岡島百貨店近くの『フルウント』で月に1回第3月曜にやってます。
私の友人にも喜びを体全体で表す人がいます。あんな風になれたらー、といつも思いながらも、そうはなれないで悲観的になってしまいます。おまけに無愛想に思われなかったかと、
ますます自己嫌悪に陥ったり。これからの人生の方が短いのに、随分損をしたようなきもします。趣味の教室の友人達と仲良くさせて貰いながら、愛想だけでも学びますかね? それにしても、さえさんはいろいろ活動していらっしゃいますね。前向きにチャレンジしているさえさんは、生き生きしていて十分魅力的ですよ。
悠里さん
いますよね。あんなふうになれたらと思うような人。
女は愛嬌なんていうけれど、愛嬌も愛想もないな~ってときどき、ハッと我に返ることがあります。
悠里さんは、いつも伝えたいことをきちんと伝えていて、見習いたいことも多いです。
決して不愛想には見えませんよ。
わたしも、教室の方たちと仲よくさせてもらいながら、いろいろ学んでいきたいです♩
悠里さんに比べたら、ぜんぜん活動なんて(笑)
ありがとうございます♡
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。