夫であるYasuoMaedaのlife is funカレンダー、8月の舞台は、ベトナムの世界遺産に登録された古都ホイアン。首都ハノイとホーチミンの中間地点にあたる。
観光客あふれるダナン近くの「ランタン祭り」で有名な町。ランタンの灯りが川沿いの道に続く、ファンタジックな田舎町だ。
4年ほどまえ、2019年11月に旅したときの写真だが、赤や青や黄色など色とりどりで煌びやかなランタン揺れる町が印象的で、”瞼の裏に焼きつくよう”という比喩そのままに残照を思い出せる。
写真に写ったカフェは、故意にモノクロームにしていたのだろう。
その空間だけが、静けさに包まれたような異彩を放っていた。
それだけ、町じゅうがカラフルなランタンの灯りに溢れかえっていたのである。祭りの日ではなかったのに、人出も多く、わたしは思い込んでいた。
「ああ、ホイアンは毎晩がランタン祭りなんだ」と。
だが今回、ホイアンについてあらためて調べてみると、実際のランタン祭りは、月に一度。
祭りの夜は、月灯りやランタン、蝋燭などの小さな灯りだけを灯し、幻想的な雰囲気を楽しむのだという。もともとは邪気を払ったり死者を弔うためにランタンを吊す風習があり、神聖なものだったらしい。ほかの日のような色とりどりにライトアップされた煌びやかさとは、一線を画す風景だそうだ。
つまり、いつもの夜よりも、かなり暗いということだ。
観光化によって祭り以外の夜の煌びやかさが増すに連れ、祭りの夜の静けさが深くなっていったのかもしれない。
祭りの夜だからといって、どこでもがいつもより華やかだったり明るかったりするわけではないのである。世界じゅうには、きっと日本人の常識では計りきれない祭りが多々存在するのだろう。
カラフルなランタンが写っていない分、もしかすると、ランタン祭りの夜に雰囲気が近いのかもしれません。YasuoMaedaのホームページはこちら【life is fun】
こういう風景は、祭りの日には見られないそうです。
それでも、カラフルなランタンたちに魅了されたわたしでした。
トイレその1のカレンダーは、日比谷花壇。「a moment of happiness」幸せの記憶。
その2のモネは「日傘をさす女性(左向き)」でした。5月のカレンダーにあった「散歩、日傘をさす女性」三部作ともいわれる作品の2枚目。3枚目は、右向きです。
5月にもかきましたが、1枚目のモデルだった妻カミーユは、絵を描いた4年後に亡くなっています。
そして11年後、2番目の妻アリスとの娘シュザンヌをモデルに、同じ構図で「日傘をさす女(左向き)」を、さらに1年後「日傘をさす女性(右向き)」を描いています。カミーユに似ていた2番目の妻との娘シュザンヌをモデルに、前妻であるカミーユを想いながら描かれたものだそうです。
個人的には、1枚目に魅力を感じました。たぶんあとの2枚には、くっきりとした顔が描かれていないからだと思います。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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