この春、町内にオープンしたカフェを取材した。
「Bond Cafe_114(ボンドカフェ114)」は、東京から明野に移住した50代のご夫婦が営んでいる。
一度夫とランチに出かけ、ほかにお客さんがいなかったこともあり、明野の暮らしや田舎暮らし談義に花が咲いた。こちらも23年経つが、移住組である。
新しい情報は、おふたりの方がずっと詳しかったのだが。
思いのほか居心地がいい空間とご夫婦の雰囲気、そして料理の美味しさに、ぜひ紹介したいと取材を申し込んだ。
初めて料理を口にしたとき、なんだろう、このなつかしいような美味しさは、と忘れていた何かを思いだしたような気持ちにさせられた。
夫とシェアして、ドライカレーとポークチャップとマッシュポテトのサンドイッチを食べたのだが、カレーはスパイシーだけど、主張が強くない。BBQソースのポークチャップも旨みは濃いのだが、あえてポテトを合わせることで優しい味になっていた。
取材でお話を聞いて、納得した。
「ずっと家族に作ってきた、自分が好きでおいしいと思えるものを」
ふと、手話の「続く」が頭に浮かぶ。
長く続けてきた家族との時間。
そんなぶれない軸が作りだした味なのだと、すっと胸に落ちた。
人と人とのつながりを大切にしたいと「Bond」(つながる)を店名に選んだおふたりを、これからも応援していこうと思う。
明るいテラス席に、シンプルなロゴが似合います。
田んぼの真ん中を走って行くのも、いい感じ。
青空と真っ白い雲が味方してくれた1枚。
すっきりした飲み心地の自家製レモンスカッシュ。
自家焙煎した豆をハンドドリップした珈琲。
夏野菜たっぷりドライカレー。
ポークチャップとマッシュポテトのサンドイッチ。
開放的な空間を作り出している店内。落ち着きます。
☆『地球の歩き方』山梨特派員ブログ、更新しました。
【ロケーション抜群!里山の風を感じるカフェ「Bond Cafe_114(ボンドカフェ114)」】
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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