今回「AKITO COFFEE」で購入したのは、ルワンダの珈琲だった。
酸味のさわやかな珈琲を飲みながら、『読むだけで世界地図が頭に入る本』を開いた。
21世紀に入り経済成長が著しく「アフリカの奇跡」と呼ばれたルワンダは、しかし、1994年ルワンダ大虐殺があったことで知られてもいる。
映画『ホテル・ルワンダ』は、百万人もが惨殺されるなか、ルワンダの高級ホテルに勤めていた男が1200人の人々をかくまって命を守り抜いた実話だそうだ。
民族間の対立が、内紛を引き起こしたという。
日本の8月は、広島、長崎の原爆の日があり、15日は終戦記念日だ。多くの人が戦争によって命を落としたことを忘れず、決して繰り返してはならないと心に誓う月である。
本のなかの「日本」にも、そういったことがかかれているかと思いきや、戦争に触れる言葉はひとつもなかった。サブタイトルは、これだった。
平均寿命は世界一、世界で最も少子高齢化が進む
ルワンダは大虐殺があった国と言われるが、美しい自然に囲まれ、珍しい動植物たちが生息する土地でもある。
絶滅危惧種に指定されている野生のマウンテンゴリラが数多く生息しているという「ヴォルカノ国立公園」では、近くからゴリラを観察するツアーがあるそうだ。
また、「アカゲラ国立公園」には、ライオン、キリン、ゾウ、カバ、ハイエナ、インパラ、ガゼルなどの野生動物が生息しているという。
そして、「ニュングウェ森林国立公園」には、百種類の蘭が咲く。
野生動物が駆け回る土地に、幾種類もの蘭が咲くのか。ちょっと意外だ。
そんなことを考えながら、ルワンダの珈琲を味わった。
「キヴベルト ニャルシザ」は、生産者か農園の名前。珈琲と紅茶の生産が、ルワンダの経済を支えているそうです。
少し小さめの豆。
香り立ちます。
ひとりの朝に、たっぷりと淹れました。
このカップは、かれこれ20年以上まえに京都の清水寺付近の陶器屋さんで見つけたものです。
気になる国の場所と、簡単な概要を知ることができる本。地図音痴のわたしでも楽しめます。
大地の裂け目、大地溝帯があることで多様な自然環境を作り出しているそうです。
ルワンダの面積は、四国の1.4倍ほど、人口は約1/10。世界地図を見ると日本より大きく見えるんですが、尺度が違っているのかも。
首都は、キガリ。
隣接している国は、ウガンダ、タンザニア、ブルンジ、コンゴ民主共和国。
公用語は、キンヤルワンダ語、フランス語、英語。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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