庭の茗荷の花が咲き、太った茗荷が顔を出し始めた。
今年は異常な暑さで茗荷もダメかと思ったが、例年通り8月の初旬に収穫を始められた。ただやはり少ない気がする。これから、どんどん出てきてくれたらうれしいのだが。
夏の季語「茗荷の子」。
七月ごろ地下の根茎から新しい茎を伸ばし、茎頂に花序をつける。これを茗荷の子という。一般に茗荷と呼んで食しているのはこの部分である。
『俳句歳時記・夏』からの例句。
朝刊をとりに茗荷の子をとりに 杉浦典子
毎朝、味噌汁用の茗荷を摘みに庭に出る。まさに、この句のように朝のルーティンだ。
「茗荷竹」は春の、「茗荷の花」は秋の季語になるという。
茗荷の花は、茗荷の子とともに出てきて咲くのに、なぜ夏と秋? そんな疑問は『俳句歳時記・秋』が解決してくれた。
茗荷の子が成長すると、苞の間から淡黄色の唇形の花が咲き、一日でしぼむ。
これまで花咲く時期を茗荷収穫の目安にしていたのだが、季語「茗荷の子」は子というだけあって、まだ花を咲かせないくらい小さいのである。
成長し、花を咲かせる今頃には「立秋」を過ぎていて、それゆえ秋の季語。納得した。
つぎつぎと茗荷の花の出て白き 高野素十
また、夏の季語にもうひとつ「花茗荷」があった。これは、同じショウガ科の多年草だが、食べられない。茗荷と似て非なる別種だそうだ。
庭に出て季語を拾い、季語を調べその植物を知り、さらにほかの花を知る。
これも、俳句の醍醐味かもしれない。
クリスマスローズや蕗、ハツユキカズラなど雑然とした庭のなかにある茗荷畑。これはもう秋の季語「茗荷の花」ですね。
初収穫。立派な茗荷が採れました。この太り加減は「茗荷の子」じゃないよね。
冷奴に。花ものせて。
大根、エノキ、若布、油揚げのお味噌汁ですが、どの具材にも負けない茗荷の風味でした。
家庭菜園の胡瓜をいただいて、茗荷と生姜を入れて浅漬けにしました。伽羅蕗の煮物も、一緒にくださいました。
久しぶりにたっぷり降った雨でしっとり濡れた地面。
枯れたハマナスの根に寄り添うように咲いた「茗荷の花」。
ひさしぶりに、けろじ登場。蛙好きな方はこちらもどうぞ。
今年わらびを採りに行った場所のおじいさんから茗荷竹を頂きました。
その時、我が家に茗荷がないことを言うと何本か根をつけてくださりいただいてきたのです。
少し日陰の場所に植えています。
生育は順調で、夕方家庭菜園の野菜に水かけする時にかけています。
でも一年目、茗荷の子は見当たりません。
太っちょのいいミョウガが収穫できましたね。
お味噌汁にパッと放すといい香りがしますよね。
来年は大いに期待します!
こんにちは~。さえさん。
茗荷の花は、土から直接顔を出すんですね。
茗荷が好きで今年は庭にも植えましたが
収穫になったらさつま芋のように土を掘り起こすのかと思っていました。
それも、7月ごろから花が咲き収穫できるのなんて!
わが家の茗荷は未だ花も咲きません。 ( ノД`)シクシク…
土が悪かったのか肥料が少なかったのか?葉っぱだけは大きくなっています。
生姜と茗荷の胡瓜もみが美味しそうです。
今度、作ってみます。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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