庭で、40個以上のふきのとうを収穫した。大豊作だ。
去年不作だったから、今年はその分多かったのかもしれない。
「これだけあれば、蕗味噌が作れるね」
「まだまだこれから、出てきそうだしね」
ということで、土に埋めてキープしておいたりせず、収穫することにしたのである。
今年は思いがけず立春の日に収穫したが、例年はもっと遅い。たいてい、2月半ば頃が多いだろうか。
今年は、1月末にずいぶん冷え込み、雪も降ったから、まだまだだと思っていたから、うれしいサプライズだった。
蕗は、英語で「butterbur」。
昔、硬い蕗の葉で、バターを包んでいたのが、語源だという。
日本での花言葉は「わたしを正しく認めて」。
その薬効を信じない人が多かったゆえの花言葉だそうだ。
ふきのとうは、咳止めや解熱、食欲増進に効果があり、蕗の葉の汁は、虫刺されや止血に使われ、今では薬効が認められているらしい。
日本由来の植物だから、海外での花言葉はない。
日本のものだと思っていたら、じつは違った、というものがけっこう多いなかで、蕗は日本原産の植物だった。
海外では、食べられていないのか。
そう思うと、もったいないような、ちょっとうれしいような。
俳句では、「蕗の薹」「蕗の芽」「蕗の花」は、春の季語。
「旬の蕗」「蕗の葉」「伽羅蕗」「秋田蕗」は、夏の季語だという。
まだまだ寒い日が続くけれど、暦の上ではもう春なのだ。
クリスマスローズが蕾をつけていたので、枯れ草をとって水をあげました。
すると、あちこちにふきのとうが。
この量は、これまでにないわ~
洗うのも、一苦労。
とりあえず、夕餉に天麩羅にして。
刻んで、多めの油でしっかり炒めて。
味噌、味醂、砂糖を練ったものを加えて、4分ほど煮詰めます。
できあがり。いい匂い!
朝ご飯に、さっそくいただきました。
「食べ過ぎると目が腫れるよ」と言いながら、この3倍くらいは食べました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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