栗原はるみのクリームシチューが、美味しい。
以前作ったときにも美味しいと思ったけれど、今回は特に美味しかった。
その違いは、といえば、わたしの性質によるものだ。
「トリセツが読めない女」なのである。
息子が中学生くらいのとき、パイプ椅子か何かを一緒に組み立てていて、呆れたように言われた。
「お母さんってさ、どうして取扱説明書を3項目めから読むの? それでちゃんとできるわけないじゃないか」
わたしの言い分は、こうだ。
「だって、1と2にはわかりきったことしか、かいてないじゃない」
そのわかりきったことがわからず四苦八苦するわけなのだが、その癖はそれから20年ほど経った今も直らないのである。
栗原はるみのクリームシチューにも、作り方がよくあるカレーやシチューと同じくイラスト付きでかかれていた。
わたしが見るのは、しかし、水と牛乳の分量とどのタイミングで牛乳を入れるかのみ。
ここでもやはり「わかりきったこと」と高をくくっているのである。
けれど前回作り終えてから、ふと箱に目をやると、なんと「栗原はるみのおいしさアドバイス!」などという欄があるではないか。
「欄外にかく!? 欄外に」
憤慨してみたものの、取り返しはつかない。
1 鶏肉は塩・胡椒で下味をつけてから炒めることで、お肉のおいしさが際立ちます!
「えーっ、塩しちゃって全体がしょっぱくならないの?」
塩・胡椒せずに炒めたわたしは、嘆く。
2 鶏肉、人参、じゃがいもを1分間炒めてから、玉ねぎを加えて1分間炒めることで、玉ねぎが食感良く仕上がります。
これは、いつもやってるけど。
ということで今回は、塩・胡椒した鶏肉をしっかり炒めて軽く煮込んだので、前回よりもとても美味しく仕上がった。
ような気がする。
ひと箱に、顆粒状のルーが2袋入っています。
ごく普通に作り方があると思っていましたが、その下に「栗原はるみのおいしさアドバイス!」が。
今回、しっかりトリセツを読んで、美味しくできあがりました。
パンを合わせて。チヴィタ・ディ・バニョレージョで買ったトリュフペーストをつけて食べました。
これです。小さな瓶入り。
お昼にはスクランブルエッグに混ぜて焼いたんですが、風味が薄かった。コクがあるかな~というくらいでトリュフの味はわからないほど。上にのせた方が、美味しかった。
白丸パンにつけたら「肉まんみたい!」とわたし。「豚まんやろ」と夫。いやいや、そこ、どっちでもいいとこでしょ。
こんばんわ。
栗原はるみさんのクリームシチュー。
取説どおりにするとやはり違うんですね。
私もあんまり読まない派です。とても適当です。
逆に夫はよく読む派です。
イタリアでどんなものをお土産に買ってこられたのか、見たいなあ~って思っていました。
パンにつけて食べるとそれだけでも、ワインがすすみでそうですね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。