とても久しぶりに、焼き豚を作った。
前から思っていたけれど、焼き豚なのに、なぜ煮るの?
まずはフライパンに油を敷き、肉の表面全体を焼くのだけれど、そのあと30分以上は煮る。これは、煮豚なのでは? と疑問が沸いていた。
ひとつの説は、最初に焼くのは「焼き豚」で、最初から煮るのが「煮豚」。
もうひとつの説には、ラーメンに入っているチャーシューの知られざる歴史があった。
中国から渡って来たラーメンには、チャーシュー(焼き豚)が欠かせなかった。
そのチャーシューは紛れもない「焼き豚」で、味つけした豚の塊を火で炙るというもの。周りが赤くなったチャーシューは、唐辛子などの入った調味料に浸けた豚を炙ったもので、日本でも昭和の中華飯店などでは見た覚えがある。わざわざ赤く着色していた店もあったようだ。その方が、本場中国のチャーシューらしく見えるからである。
けれど、長時間かけて焼くチャーシューは手間もかかるし、脂が落ち肉が縮む分、かさが減ってしまう。値も上がる。
そこで考え出されたものが、焼いてから煮込むスタイルの「焼き豚」だったという。
元祖は炙る焼き豚だったかもしれないが、焼いて煮るスタイルの焼き豚は、試行錯誤の足跡が重ねられた旨みとなり、いまや庶民の味として定着しているのである。
疑問も解け、焼き上がった(煮上がった)焼き豚を切り、食卓に並べた。
安いアメリカ産の肩ロース肉だったが、とてもやわらかく仕上がっていた。
脂身の少ない肩ロース肉で。まず外側全体を焼く工程。
味つけした煮汁で煮る工程。葱の青い部分と、つぶしたにんにく、薄切りした生姜をたっぷり入れて。
できました。タレは、煮汁です。
秋刀魚用の細長いお皿に、盛りつけてみました。
夕食は、白菜のコールスローサラダと鮪のカルパッチョ。
2日後くらいには、焼き豚入り炒飯をランチにしました。やっぱり、手作りは違う! という味に仕上がりました。
こんばんは。
焼き豚と言った方が美味しそうに聞こえますよね。
煮豚という言い方もありますけどね。
一度表面を焼くからでしょうか?
私は表面を焼いてから紅茶のパックを2つほど入れて煮ます。
それを葱や生姜を入れた醤油だれに漬け込んでおきます。
そうなんですよね、このチャーシュウが入った炒飯は美味しいですね。
焼き豚と書いて売られているものはハムのようで美味しくありません。
白菜のコールスロー美味しいですよね。
キャベツより食感が優しくて大好きです。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。