ふたり体調もほぼ戻り、サン・セバスティアンへやって来た。
目的は、ひとつ。
ラ・リーガ・エスパニョーラの久保建英のホーム「エスタディオ・アノエタ」で、アスレチック・ビルバオとのバスクダービーを観戦すること。
日程的には、かなりムリのあるところへねじ込んだ予定だが、スペインに行くのならアノエタで久保が見たいというサッカー少年ならね壮年の夫の希望を優先することにした。
「夫婦で長旅なんて、絶対ムリ」
とは、よく言われることだ。
たがいに行きたい場所も見たいものも、違うのが当たり前。
友達同士で旅するときもそうだが、より遠慮がなくなるだけに難しいのだろう。
わたしも、そう感じるときもある。
今回、サン・セバスティアン行きに賛成したのは、彼がほんとうにサッカーが好きなことを知っているからだ。
家族が本気でやりたいと思うことがあるのなら、応援しようと思うのはごく普通のことだと思う。
そして、夫もそれを知っているからこそ、サン・セバスティアンでわたしが楽しめるよう気を遣い、行く場所を考えてくれている。
9年前に一度旅したサン・セバスティアンをふたたび訪れることになるとは思わなかったけれど、青く晴れ渡った海辺の街は、とても気持ちよく迎え入れてくれた。
サン・セバスティアンには、飛行機で降り立ちました。
バスク地方である「サン・セバスティアン」(スペイン語)はバスク語で「ドノステア」。空港には両方の名前がありました。
夕方到着した「エスタディオ・アノエタ」まるでビニールプールのようなスタジアムでした。
スタジアムのサポーターバルで、ビールを飲んでから観戦。結局これが晩ご飯になりました。
お~地方のスタジアムの雰囲気。ヴァンフォーレ甲府の小瀬のスタジアムとは違うけど、ベルナベウとも違う。
前から5番目の席で、グラウンドが間近に見えました。
試合前のアトラクション。
試合開始。
レアル・ソシエダがアスレチック・ビルバオに3-0で勝利しました。久保も1ゴール決めました。
スポーツ音痴のわたしが観ていても、白熱した素晴らしい試合でした。
翌朝の「エスタディオ・アノエタ」。さらにビニールプールっぽく見えました(笑)
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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