〈土偶に会いたい!〉シリーズも10回を数えた。
今回で、山梨県内の土偶巡りはコンプリート。
長野県も併せると、じつに22体の土偶に会い、御朱印を集めた。
「三十三番土偶札所巡り」も、残り11体。5ヶ所を残すのみとなる。
いまだ会っていない土偶たちに、早く会いたいという気持ちと、終わってしまう淋しさとが交錯する季節を迎えている。
土偶のいっちゃんのあどけない表情や、のんさんの太い三本指の謎などにも心惹かれたが、「山梨県立考古博物館」では、ほかにはない興味深い試みをしていた。
土器の「履歴書」を展示していたのである。
氏名 深鉢形土器 曽根Ⅱ式
生年月日 紀元前2500年頃 推定年齢 4500歳
経歴 縄文の名人の手により作られ、煮炊きに使われました。その後、埋葬器となり、地中で眠ることになりました。
渡航歴 ニューヨーク、ローマ、クアラルンプール、パリ。
などなど。なんともユニークで楽しく、なによりわかりやすい。
この履歴書を読み、土器や土偶だけではなく、モノにも履歴経歴があるのだと再認識した。
キッチンの食器たちにも、この土地で育った赤松の大黒柱にも、家電量販店で買った除湿機にも、過ごした年月が、間違いなく刻まれているのである。
「山梨県立考古博物館」です。
とても見応えのある博物館でした。
「のんさん」は、酒呑場遺跡で出土したので、呑兵衛の「のんさん」だそうです。
記述は見つからなかったけど「いっちゃん」も、一の沢遺跡の「いっちゃん」なのかな?
大きな履歴書が展示されていました。
☆『地球の歩き方』山梨特派員ブログ、更新しました。
土偶好きは私と息子の共通点です。
私は小さな土偶(お土産品)を一つ持っていますが、時々出して眺めます。
遠い昔に思いをはせていると、小さなことで悩んでいる自分が可笑しくなります!
土偶からは祈りを感じます。
のんさんもいっちゃんもかわいいですね。
こんにちは~
土偶シリーズ、あっという間に10回ですか。
興味深く読んでいます。
こちらも遺跡は多いのですが土偶となると数点です。
それも小さな顔だけの破片で「これ、土偶?」と首をひねるものばかりです。(笑)
中部地方の土偶は多種多様な姿。吉備の土偶に似たものもありますが始祖女神像を見ると大阪万博の「太陽の塔」のモデルさんかしら?と思ったりしました。
いっちゃん、のお顔が魅かれますね。履歴書という発想もなかなか面白いです。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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