原田マハの『キネマの神様』の流れで、なつかしい何度も観たことがある映画『ニュー・シネマ・パラダイス』を観ることになった。
監督ジュゼッペ・トルナトーレ。
音楽は、エンニオ・モリコーネ。
夫がDVDを持っている、わたしも大好きな映画だが、こういう機会でもないと、さあ観ようということにはならない。原田マハに、感謝である。
〈cast〉
サルヴァトーレ【ジャック・ペラン】
サルヴァトーレ(子役トト)【サルヴァトーレ・カシオ】
アルフレード【フィリップ・ノワレ】
〈story〉
舞台は、イタリア。第2次世界大戦後のシチリア島の小さな村では、唯一の娯楽として映画が人々の心を潤していた。
独り者の映写技師アルフレードと、映画が大好きな少年トトの交流がユーモアとペーソスたっぷりに描かれている。
時は流れ、映画監督として成功していたトトは、アルフレードの訃報を受け、ずっと帰ることのなかった故郷へと向かうのだった。
戦地から帰らぬ父を待つ母を支えるトトを、アルフレードは自分の子供のように、あるときは真正面からぶつかり、あるときは優しく包み込むように接していた。
それは子供と親というよりは、映画という共通のものを愛する年の離れた親友の姿だった。
映画『キネマの神様』にも感じたことだが、自分のすべてをかけられるほど好きなものがあるということの素晴らしさを強く思う。
ラストシーンはあまりにも印象的で、映画好きならたまらないといわれているが、これから観る人のために触れるのはやめておく。
映画公開は、1989年12月だそうです。もっと昔かと思ってた。長女が生まれる前の冬でした。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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